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独断注目商品REVIEW

収穫時にも営業時にも使える食品サンプル模型

精巧な食品サンプル模型が目の前に現れ、それが偽物(=食品サンプル模型)か、本物(=食品)かを芸能人に答えさせるテレビ番組を見たことはないだろうか。ある者は真剣なまなざしで両方を繰り返し見比べ、そしてある者はにおいで判断しようとズルをする。画面越しの一視聴者の立場からすると、ヤラセではないと思わせる職人の業を感じ取ることができる。
昭和7年創業のいわさきグループは、食品サンプル模型の老舗メーカーとして知られる。その同社が農業の分野に進出し、収穫見本用や出荷基準見本用の食品サンプル模型を展開している。作物の具体例を挙げると、イチゴ、キュウリ、サクランボ、西洋野菜、トマト、ナシ、ブドウ、ミカン、ゆり根といったところだ(五十音順)。
いまやどこの産地も人手不足にあえいでいる。1日単位の農業アルバイト仲介サービスが活況を呈している状況を踏まえれば、収穫や出荷調製の現場で混乱が生じていることは想像に難くない。熟練者だけで構成されているならばいざ知らず、人数が足りていなければ外部から呼び込む必要がある。
その際、目ぞろえにあたって使用する見本が印刷物だったらどうか。一方向からの撮影では立体感がないため、判別しづらいケースもあろう。経験の浅い人にはハードルが高いといえる。
また、青果物そのものを標本とする場合、原寸ではあっても、時間の経過とともに傷んだり、定期的に取り替えないといけない問題を抱える。果物などの軟弱な品目はそもそも対象になり得ない。
では、誰もが失敗せずに利用可能な、本物そっくりの食品サンプル模型は作れるのか。上図のキュウリで判定してもらいたい。

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