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地域活性化という「遊び」

恒例どんど焼き ご褒美をいただいて


集落にある神社は本殿の他に
不動さん、行者さん、大川さんなどの小宮さんが5社ありますので
全部合わせると
6個のお鏡さんが下がってきて
それぞれ2段積みなので
お餅の数としては12個となって
総勢6人という集落一の大家族の我が家をいれても
一人あたり1個はかならず
食べられる計算になります。
しかし近年
下がってくるお鏡さんが極端に少なくなるようになりました。
原因は狸やカラスだと思います。
年末から2週間も
置いておく訳ですから
仕方ないといえば
仕方ないのですが
昨年は半分くらい無くなるなど
さすがに酷くなって来たので
今年から元旦だけお供えして
お参り終えたらすぐ下げさせて
いただこうかと考えていました。
昨年末子たちに
意見を出してもらったところ
人間の都合で数時間だけ
お供えするのも味気ないし
餌の少なくなる冬場
動物たちもたいへんだろうから
食べられてしまったとしても
神様が食べたんだ
と思ったらいいやん
ということで意見が一致し
従来通り2週間お供え
しておくことになりました。
さてどんど焼き当日
お楽しみのお餅は
いくつ残っていたかというと
なんとたった2個。
しかも暖冬だったせいか
一部カビが生えていました。
今年は食べるのあきらめようかと
思った瞬間おばあちゃんの
「そんなもん、だんないだんない、だんないでー」
の一言でカビの部分をナイフで
切り取って食べることに決定。
「だんない」というのは
福知山弁で「大丈夫」という意味なんですが
とくにじいちゃんばあちゃんの
口から聞くと
本当に大丈夫なように聞こえるので不思議です。
というわけで
今年はカビの部分を削って小さくなった2個の鏡餅を熾火で炙り
集落のみんなで小さくちぎって
美味しく分けて食べました。
12個全体で言うと人間だけでなく
そこで暮らす野生動物
そして微生物の皆さんと
仲良く分け合ったことになるので
神様も大層お喜びになって
一年間無病息災というご褒美を
いただけるのではと思います。
熾火が燃え尽き
最後に残った灰は分け合って
それぞれ持ち帰り
家の周りに
「ながもん(蛇やムカデなど)が
はいらんように」といって
撒いておくそうです。
今年も一年
平和でありますように。

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