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今年の市場相場を読む

輸入野菜が円安で市場相場にどう影響 パプリカ/ニンニクの芽/カボチャ/タマネギ

長い間110円前後だった円相場が、22年3月頃から円安へ進み、10月下旬にはとうとう150円を突破した。その後は、130円付近まで戻しているが、この間の円安は青果物の流通にも大きな影響を与えている。輸入原価が上がれば、輸入比率の高い品目は高くなり、それに伴って流通数量が縮小、これで品薄になればさらに高騰する。代表的な品目の円安下における推移を追ってみた。
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パプリカ/9月に輸入量半減、韓国産が地の利得てオランダ抜く

【概況】東京市場におけるパプリカを、為替相場が変動した22年と、コロナ前の19年とを比べてみる。この3年間で入荷量は1割強減って、単価は年間平均15%上がった程度だが、円安の影響だと思われる最初の兆候は、需要期に入るはずの5月に始まった。19年では4月より4割も増えていた5月に、22年は入荷が前月比でわずか3%増、前年同月比では23%減った。次は8月が7月より4割近く減って、前年同月比でも25%減、単価は42%高くなった。
【背景】いちばん影響が出たとみられるのは9月だった。前年同月比で入荷26%減、単価は1.5倍、年間最高値881円。10月も引っ張られて単価は1.4倍となった。9月の日本全体の輸入量も前年比45%減、輸入単価も年間最高値742円、前年の1.6倍だ。東京市場で輸入品シェアは76%である。つまり輸入品が年間を通じて供給し相場を作っているが、その相場はセリや相対ではなく、輸入価格によって左右される。輸入原価が高くなったら明らかに買い控えられる。
【今後の推移】 22年9月の産地別入荷動向は、前年には31%でトップだったオランダ産が5分の1になった一方で、韓国産が53%を占めて断然首位に。この差は、オランダが日本から遠い分、近隣の韓国に比べ圧倒的に輸送費分高かったからだ。この月の平均単価は881円だが、韓国産は前年比70%高、オランダ産は80%高くキロ1000円を超えた。こうした輸入割合の高い品目は、国産化を積極的に進めている。宮城産の入荷が増えていたが、これに替わって山形産の成長が著しい。

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