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今年の市場相場を読む

輸入野菜が円安で市場相場にどう影響 パプリカ/ニンニクの芽/カボチャ/タマネギ


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ニンニクの芽/中国産が完全に出荷をコントロール 潜在需要1万tか

【概況】東京市場におけるニンニクの芽は、02年の1200tがピークで、以降減り続け、22年には5分の1にまで縮小した。減少傾向は意識的なもので、消費者の中国離れを反映している。ただし、19/22年対比でも46%減っているが、これは円安と連動している。19年には毎月の入荷数量と単価は周年にわたりコンスタントだが、22年については、1月以降、入荷量はバラつきがあるものの、単価は明確に毎月上がってきて、12月には最高値になった。
【背景】ニンニクの芽は貯蔵性が高く、中国国内で冷蔵しながらオーダーに応じる形で周年出荷されている。ほぼ完璧なマーケットコントロールであるが、業務用が中心需要であるために安定供給体制は大前提だから、ピーク以降の減少推移からみると、輸入商社は絞られているのだろう。そして、円安が右肩上がりに進行していく流れに沿わせて単価も設定されている。マーケットはほぼ中国産に依存しているわけだが、一般消費の掘り起こしは、政治的な背景もあって、まだ難しい。
【今後の推移】ニンニクの芽は、今は中国産にすべてを依存しているが、全国の潜在需要は、東京市場の入荷から推測すると1万t程度はあるはずだ。この品目は、ニンニク栽培の副産物ではなく、専用品種で栽培する必要がある。ニンニクの食味は近年人気がある。葉ニンニクや行者ニンニクなども、一定の需要がある。辛味やにおいの強さなどで問題があれば、国産化にはマイルドな改良品種での商品開発となるだろう。千葉産は規模や継続性に問題があるが、佐賀県での試作には期待できそうだ。

カボチャ/コロナ前と比べ毎月入荷減 メキシコ産不作と円安が影響

【概況】東京市場におけるカボチャの入荷量のうち、輸入品は42%程度。冬から春先にかけての供給を担う。22年の一年間はコロナ前と比べて数量で2割強減り、単価は18%ほど高くなった程度。だが、一年を通じて、どの月も3年前より入荷量が少ないのが大きな特徴だ。対21年比では、3月に3割減、46%高で円安の影が出始めた。そして次の異変は11月に。入荷量は前月比・19年同月比とも4割も減った。価格も同様に4割以上も高くなった。
【背景】11月のカボチャは、北海道産がピークを迎え、本来は潤沢に出回るはずの時期だが、22年は少なくて高かった。減った大きな理由は、本来は増えてくるはずのメキシコ産の入荷が、前年比では8割も減少し6割高くなったこと。寒波の影響で作柄が悪かったこともあるが、やはり円安の影響は大きい。1月から11月までの輸入全体単価の前年比が32%も高くなっていることでもわかる。続く12月にはメキシコ産も数量は回復しシェア1位に戻すが、単価は前年より46%も高くなった。

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