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Economic eye

EVの本質はイーロン・マスクそのもの

前回の補足。気候変動に伴う価値観の変化から、「みどり戦略」の進展を楽観的に期待したが、みどり戦略と自動車ケースは大きな違いもある。EV(電気自動車)は燃費が著しく安い(ガソリン車に比べ日本では1/2以下、中国は1/9)。脱炭素という価値観だけではなく、長期的には費用低下という要素が消費者の選好要因になっている。また、10年後はガソリン車は販売できない国も増えている(法律)。
EV普及は消費者にとってメリットがあるからだ。これに対し、今のみどり戦略は、補助金で誘導しようとしている。みどり戦略が環境負荷削減ではなく、「健康・安全」という要素を強調することが出来れば、自動車の「燃費安」という要素に匹敵するであろう。この条件が満たされたとき、みどり戦略の目標達成も保証されるに違いない。
さて、今月のテーマ。EVと言うとき何を想起するか。EV化の背景について、気候変動を考えることが多いであろう。筆者は米テスラ社CEOイーロン・マスク(Elon R. Musk)という人物を考える。
先月号本欄で指摘したように、世界の自動車はこの2年、すごいスピードでEV化が急進展した。この巨大産業変革のパイオニアはイーロン・マスクである。
EV化の流れを創ったのはテスラ社である。米国市場の65%はテスラ、中国市場をリードしたのも上海に工場を持つテスラである。
世界の自動車産業は2.7兆ドル(350兆円)の巨大産業であるが、ここでガソリン車からEV化という大変革の引き金を引いたのがイーロン・マスクである。イーロン・マスクはわずか20年で、Amazonのジェフ・ベゾス氏を抜いて世界一の富豪にもなった。世界で最も革新的なリーダーの一人である。

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