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【新・農業経営者ルポ】
夢は笑顔あふれるイチゴのファンタジーワールド
- 富丘佐野農園(株) 代表取締役 佐野真史
- 第224回 2023年03月29日
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自社製イチゴの直売所である「れっどぱーる」の園内には1日中、ディズニー音楽が流れている。カントリー風のデッキを設けた直売所の隣にはカフェスペースが広がる。通路にはイチゴのキャラクターが描かれた真っ赤なフラッグがはためき、テーマパークのようにデザインされた場所であることがわかる。
取材したのは真冬の平日の午後だったが、それでも人の流れは途切れず、買い物をしたり、カフェでくつろいだり、写真を撮って笑いあったりする姿が見られた。ここが地元のお楽しみスポットの一つになっていることがうかがえた。区画整理がされていないため、規模拡大がしにくいそうだが、少し奥まった場所が周辺とは異なる雰囲気づくりに一役買っているようだった。
2008年に直売所を開いて15年。農協や市場には頼らず、自分で売っていく。佐野真史はそう決意し、試行錯誤を繰り返しながら道を切り開いてきた。決して順調な歩みではなかったというが、いまでは社員6名を雇用し、売上は年間8500万円に達している。
「農業しか知らなかった私が、学びながら、経験しながら、ここまで来ました。イチゴが私たちをここまで連れてきてくれました」
佐野が率いる富丘佐野農園(株)では、「紅ほっぺ」のハウス栽培を50a、地元特産の四つ溝柿(注:脱渋用)の露地栽培を30a、育苗ハウスが7aある。直売所の運営やハウスでのいちご摘み(イチゴ狩り)に加え、チェーンスーパー2社と取引している。イチゴ狩りシーズンである12~5月の休日には、多い日で200~300人が訪れるという。現在は新型コロナウイルス感染症の影響で人数制限を実施しているが、ホームページ上のカレンダーを見ると休日の予約は盛況だ。遠方から来る人よりも地元客が多いそうだ。
富士宮でのイチゴ栽培の先駆者だった祖父
自社製イチゴの直売所である「れっどぱーる」の園内には1日中、ディズニー音楽が流れている。カントリー風のデッキを設けた直売所の隣にはカフェスペースが広がる。通路にはイチゴのキャラクターが描かれた真っ赤なフラッグがはためき、テーマパークのようにデザインされた場所であることがわかる。
取材したのは真冬の平日の午後だったが、それでも人の流れは途切れず、買い物をしたり、カフェでくつろいだり、写真を撮って笑いあったりする姿が見られた。ここが地元のお楽しみスポットの一つになっていることがうかがえた。区画整理がされていないため、規模拡大がしにくいそうだが、少し奥まった場所が周辺とは異なる雰囲気づくりに一役買っているようだった。
2008年に直売所を開いて15年。農協や市場には頼らず、自分で売っていく。佐野真史はそう決意し、試行錯誤を繰り返しながら道を切り開いてきた。決して順調な歩みではなかったというが、いまでは社員6名を雇用し、売上は年間8500万円に達している。
「農業しか知らなかった私が、学びながら、経験しながら、ここまで来ました。イチゴが私たちをここまで連れてきてくれました」
佐野が率いる富丘佐野農園(株)では、「紅ほっぺ」のハウス栽培を50a、地元特産の四つ溝柿(注:脱渋用)の露地栽培を30a、育苗ハウスが7aある。直売所の運営やハウスでのいちご摘み(イチゴ狩り)に加え、チェーンスーパー2社と取引している。イチゴ狩りシーズンである12~5月の休日には、多い日で200~300人が訪れるという。現在は新型コロナウイルス感染症の影響で人数制限を実施しているが、ホームページ上のカレンダーを見ると休日の予約は盛況だ。遠方から来る人よりも地元客が多いそうだ。
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佐野真史 サノマサフミ
富丘佐野農園(株)
代表取締役
1975年、静岡県富士宮市生まれ。子どものころから剣道に没頭し、高校時代は国体に出場するほどの剣士だった。静岡県立農林短期大学校(現・同農林環境専門職大学/同農林環境専門職大学短期大学部)を卒業後、21歳で親元就農、26歳で結婚。2008年、直売所「れっどぱーる」オープン。2015年、富丘佐野農園(株)として法人化した。
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