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【北海道長沼発ヒール・ミヤイの憎まれ口通信】
やっぱり日本は小作人根性に溢れている
- 西南農場 代表取締役 宮井能雅
- 第179回 2023年03月29日
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昭和の時代にあった農地購入の裏話
私のいる長沼は、戦後の樺太サハリンからの引揚者が半分以上を占める地域である。そして、良くも悪くもその営みは望郷の彼方のごとく無常に、一人一人、農業の現場から消えてしまうのだ。
半導体の集積は18カ月で2倍になる、という業界も有名なムーアの法則がある。農業社会では、戦後どの地点からスタートしても、22年程度で農業生産者の頭数は半分になっている。これは長沼の農地だけの話ではなく北海道、そしてアメリカでも同じだ。農業社会が半導体よりスピードが遅いのは理解できるが、アメリカ農業の速度が変わらない限り、誰がどんなことをしても日本農業の生産者減少の流れは変わることはないと断言できる。アメリカ農業と日本農業に違いがあるとすれば正直者か嘘つきか、になる。
今年の2月1日から4年ぶりに金髪・ブルーアイがウヨウヨいるアメリカツアーに行き、現地の生産者たちと話をした。彼ら、彼女たちの一番の興味はどれくらいの収量があるか、その一点だ。それに引き換え国内ではSDGsだ、消費者だ、エネルギーだ、となんか次元が違う話ばかり聞こえてくる。
昭和の時代にあった農地購入の裏話
私のいる長沼は、戦後の樺太サハリンからの引揚者が半分以上を占める地域である。そして、良くも悪くもその営みは望郷の彼方のごとく無常に、一人一人、農業の現場から消えてしまうのだ。
半導体の集積は18カ月で2倍になる、という業界も有名なムーアの法則がある。農業社会では、戦後どの地点からスタートしても、22年程度で農業生産者の頭数は半分になっている。これは長沼の農地だけの話ではなく北海道、そしてアメリカでも同じだ。農業社会が半導体よりスピードが遅いのは理解できるが、アメリカ農業の速度が変わらない限り、誰がどんなことをしても日本農業の生産者減少の流れは変わることはないと断言できる。アメリカ農業と日本農業に違いがあるとすれば正直者か嘘つきか、になる。
今年の2月1日から4年ぶりに金髪・ブルーアイがウヨウヨいるアメリカツアーに行き、現地の生産者たちと話をした。彼ら、彼女たちの一番の興味はどれくらいの収量があるか、その一点だ。それに引き換え国内ではSDGsだ、消費者だ、エネルギーだ、となんか次元が違う話ばかり聞こえてくる。
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宮井能雅 ミヤイヨシマサ
西南農場
代表取締役
1958年3月、北海道長沼町生まれ。現在、同地で水田110haに麦50ha、大豆60haを作付けする。大学を1カ月で中退後、農業を継ぐ。子供時代から米国の農業に憧れ、後年、オーストラリアや米国での農業体験を通して、その思いをさらに強めていく。機械施設のほとんどは、米国のジョンディア代理店から直接購入。また、遺伝子組み換え大豆の栽培を自ら明かしたことで、反対派の批判の対象になっている。年商約1億円。
北海道長沼発ヒール宮井の憎まれ口通信
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