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コメ記者熊野のコメ市場情報

重要な主食用外のコメ需要 政策の視点を変えるべき

年明け以降右肩上がりに値上がりしてきた22年産米の市中相場が、3月中旬に突然値下がりしはじめた。コメ業界団体の情報交換会の席では、この突然の値下がりに関して「彼岸天井」という見方も出ていた。
この相場用語は証券業界でも使われるが、3月の決算期を控え、相場が調整局面に入ったことを意味している。コメの場合も3月末の決算を控え、売り物が増えたことが値下がりの要因。なかには関東コシヒカリのように1俵500円がらみ値下がりしたものもあったほか、値上がり幅が大きかった秋田あきたこまちも反落した。
情報交換の席では、加工用米の価格について産地側が22年産に比べ2000円アップを求めているという情報が複数県からあった。加工用米の値上がりは、輸出が好調な清酒原料米価格の値上がりに直結するほか、需要の増加が見込まれる冷凍米飯の価格上昇要因になるだけに、需要の盛り上がりに水を注す結果にもなりかねない。
産地側が加工用米の値上げを求めている要因は、23年産政府備蓄米の落札価格が前年産に比べ約3000円も値上がりしたことにあるが、政策的に米価を上げるという行為が、まさに需要の芽を摘みかねない。

加工用米需要増加の可能性 伸び続ける加工米飯

これまでコメの需要と言えば主食用米のことを指していた。しかし、主食用の需要は早いスピードで減少しつづけており、農水省の見通しでは2040年には500万tを割り込み493万tになる。恐ろしい勢いで減少している主食用米の需要を基に政策を組んでいたのではコメが産業化するどころか日本のコメ自体が死に体になってしまう。需要の伸びが期待できる主食用米以外の分野にスポットを当てることが急務になっているのだ。その第一が加工用。

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