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【今年の市場相場を読む】
冬の寒さに強くて美味しくなる野菜類 キャベツ類/ハクサイ/ブロッコリー/ホウレンソウ
- 第319回 2023年05月09日
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【概況】東京市場におけるキャベツの入荷状況を、この3月までの1年間(22年4月~23年3月)、10年前の同時期とを対比すると、数量は7%程度ながら増えている。一方単価は5%高い。この増減・高安はほぼ“揺れ”の範囲内であり、とりわけ有意の差として認識するのは危険だが、少なくとも年間入荷推移は10年間ほぼ変わっていないし、毎月の入荷量の基調も変わらない。ただし、3~4月になると小売商材である春キャベツが入荷する分、数量は増える。
【背景】 近年はキャベツの輸入量が、多い年では10万tクラスであったが、22年(暦年)は前年よりも3割近く減って久しぶりに1万t台だった。加工業務用需要は、近年になるほど増え、原材料の確保のために輸入は欠かせないが、直近1年では1万t程度しかなかったのはなぜだろう。国産調達分だけで原材料を賄えた事業者が多かったからだ。本格的なコロナ禍からの脱出期であり、加工業務需要は総体的に増えているにもかかわらず、輸入品への依存が減っている。
【今後の推移】加工業務需要に対するキャベツの契約的な生産が増えている。とくに大口需要者には、JA全農などが音頭をとって産地づくりをしているためである。ただし、3~4月ごろにかけて入荷が増えるのは、あくまでも小売り向けの春キャベツ。今年の3月は、2月より2割以上入荷が増えた。一般消費者も冬キャベツだけでなく、柔らかい春キャベツの美味しさもまたよく知っている。冬キャベツの愛知は前年比では2割減の一方、春キャベツの神奈川は8割近く増えた。
キャベツ類/この10年ほぼ入荷不変 寒玉は全方面で、春物は消費者が支持
【概況】東京市場におけるキャベツの入荷状況を、この3月までの1年間(22年4月~23年3月)、10年前の同時期とを対比すると、数量は7%程度ながら増えている。一方単価は5%高い。この増減・高安はほぼ“揺れ”の範囲内であり、とりわけ有意の差として認識するのは危険だが、少なくとも年間入荷推移は10年間ほぼ変わっていないし、毎月の入荷量の基調も変わらない。ただし、3~4月になると小売商材である春キャベツが入荷する分、数量は増える。
【背景】 近年はキャベツの輸入量が、多い年では10万tクラスであったが、22年(暦年)は前年よりも3割近く減って久しぶりに1万t台だった。加工業務用需要は、近年になるほど増え、原材料の確保のために輸入は欠かせないが、直近1年では1万t程度しかなかったのはなぜだろう。国産調達分だけで原材料を賄えた事業者が多かったからだ。本格的なコロナ禍からの脱出期であり、加工業務需要は総体的に増えているにもかかわらず、輸入品への依存が減っている。
【今後の推移】加工業務需要に対するキャベツの契約的な生産が増えている。とくに大口需要者には、JA全農などが音頭をとって産地づくりをしているためである。ただし、3~4月ごろにかけて入荷が増えるのは、あくまでも小売り向けの春キャベツ。今年の3月は、2月より2割以上入荷が増えた。一般消費者も冬キャベツだけでなく、柔らかい春キャベツの美味しさもまたよく知っている。冬キャベツの愛知は前年比では2割減の一方、春キャベツの神奈川は8割近く増えた。
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