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コメ記者熊野のコメ市場情報

今秋に二つの現物市場 農水省に不思議な動きも


現在、透明性のある価格形成の場がないため、新米価格がどうなるかわかりません。結果、商習慣で農協の概算金や買取価格が出るのを待って、民間の集荷価格が決まる。以降は成り行きの需給状況で価格が変動していきます。
その概算金が19年産から22年産にかけて大きく変動しました。銘柄によっては1俵当たり3000円も変動する有様です。大掛かりな生産調整をしているにもかかわらず、なぜこのような乱高下が起きるのか理解できません。
現物市場は需給調整に大変必要なものだと思いますが、それだけでは先が読めません。卸は様々な事情で確保しているコメの過不足が生まれます。
コメ先物市場を利用して、半年先、1年先まで価格の場が立っていること、差金決済ができることなど非常に有効だと感じました。当社では価格指標として重宝し、ヘッジ市場として活用しました。先物市場、現物市場、先渡し市場それぞれの役割があり、どれもが必要です。価格の安定により安心して商品設計ができ、それが需要拡大につながると信じています。
――コメ生産者
新潟から参りました。集荷も営んでいます。今、私どもでは3万俵くらいの扱いがありますが、100%全量契約です。残念ながら昨年水害にあって、契約の恐ろしさを強く感じています。
コメ先物取引が試験上場であれ開催されていた時の価格の流れと、廃止された後の価格の動きを比較するべきだと感じています。先物の機能が我々生産者にとって良かったのは、翌年10月限月の価格が見えることです。その価格を経営の努力目標として、それに向かってコストを考えることができたわけです。今、価格は全く見えない、目標が全くない中で、非常に難しいと感じています。
――原料米搗精業者団体理事長
長年特定米穀(くず米)の業界に関わってきました。特定米穀は主食米以上に、相場の乱高下にさらされ続けてきた業界です
商品の設定がちゃんとできれば、特米こそ先物取引に上場してもらいたいと私は前から言っておりました。商品の絶対量は平均すると今50万tですが、この量で先物として上場できるかというと難しいとも思います。
3年ぐらい前、機器メーカーが穀粒判定器を出して、玄米も精米も基準化できつつあります。特定米穀の品質も穀粒判定器で裏付けを取るなど、リスクを少しでも軽減したいという思いはずっとありました。
コメの先物取引市場の廃止はショックでした。まずは現物市場のあり方が検討されている中で、先物取引を復活させる流れをどうやって作るのか。そして特定米穀の下のクラス1.7mm下はともかく、穀粒判定器で幅はある程度広げ、上場というところまで意識できるのではないかという希望も持っております。

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