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Economic eye

BYD王伝福は中国のイーロン・マスク

自動車産業は変化の大波に飲み込まれている。100年に一度の大変革期と言われるが、EV化が急速に進み、新興のテスラ社が世界をリードし、「世界のトヨタ」は沈んだ。
このEV化の先頭に立つイーロン・マスク(テスラCEO)は、貧乏から出発し、EVの王者になった。今や世界の自動車産業のトップリーダーだ。
中国のBYD(比亜迪、Build Your Dreams)の創業者王伝福も同じく貧乏から立ち上がって、今やテスラを凌駕するメーカーにBYDを育て、億万長者になった。戦国時代の「太閤秀吉」のような人と言われている。中国のイーロン・マスクだ。
自動車の電動化は、もはや不可逆的なトレンドである。しかもスピードが速い。EV化は2020年から急上昇したが、23年1~3月期の乗用車販売EV化率は、欧州21年19%から90%へ、中国は13%から30%に上昇した。最近のEV急増をリードしているのはBYDである。テスラ以上だ。
王伝福は、1966年、安徽省の貧しい農家に生まれた。早くに両親を失い、兄に育てられた。兄の支えで大学に進学、大学院で電池研究に進んだが、93年、大学院が設立した電池会社の総経理に任命された。その時、携帯用電池分野に巨大な投資機会が潜んでいることに気付き、95年に独立しBYDを創業(電池メーカー)、2010年、EV生産販売開始。

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