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【知っておきたい 世界各国の産業用ヘンプ】
イギリス(3) ヨーク大学の2030年ヘンプ産業ビジョン
- NPO法人バイオマス産業社会ネットワーク 理事 赤星栄志
- 第68回 2023年07月27日
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先駆的な取り組みがありつつも、ヘンプの作付面積は2021年時点で800haに過ぎず、同国の主要農産物にはなっていない。
ヘンプは成長が速く、1ha当たり年間最大22tの二酸化炭素を吸収する。肥料や農薬などの少ない投入で、土壌環境を改善する優れた環境特性を備え、農家にとって優れた農作物である。この特長に着目したヨーク大学は、バイオ再生可能開発センター(BDC)とともに、ヘンプ産業の新たなビジョン作成を主導し、20万ポンド(約3000万円)の研究資金を得た。50年までに気候変動に寄与する二酸化炭素の排出を実質ゼロにするという国際公約を果たすためにビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)が公募した、バイオマス原料の商業生産を後押しする25のプロジェクトに採択されたのだ。
10年間で作付面積を100倍の8万haに
ヘンプは成長が速く、1ha当たり年間最大22tの二酸化炭素を吸収する。肥料や農薬などの少ない投入で、土壌環境を改善する優れた環境特性を備え、農家にとって優れた農作物である。この特長に着目したヨーク大学は、バイオ再生可能開発センター(BDC)とともに、ヘンプ産業の新たなビジョン作成を主導し、20万ポンド(約3000万円)の研究資金を得た。50年までに気候変動に寄与する二酸化炭素の排出を実質ゼロにするという国際公約を果たすためにビジネス・エネルギー・産業戦略省(BEIS)が公募した、バイオマス原料の商業生産を後押しする25のプロジェクトに採択されたのだ。
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赤星栄志 アカホシヨシユキ
NPO法人バイオマス産業社会ネットワーク
理事
1974(昭和49)年、滋賀県生まれ。日本大学農獣医学部卒。同大学院より博士(環境科学)取得。学生時代から環境・農業・NGOをキーワードに活動を始め、農業法人スタッフ、システムエンジニアを経て様々なバイオマス(生物資源)の研究開発事業に従事。現在、NPO法人ヘンプ製品普及協会理事、日本大学大学院総合科学研究所研究員など。主な著書に、『ヘンプ読本』(2006年 築地書館)、『大麻草解体新書』(2011年 明窓出版)など。 【WEBサイト:麻類作物研究センター】http://www.hemp-revo.net
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