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江刺の稲

タダの指導に依存している限りには限界あり

  • 『農業経営者』編集長 農業技術通信社 代表取締役社長 昆吉則
  • 第326回 2023年08月24日

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帯広展の会期中の7月7日に、北海道土を考える会が十勝川温泉笹井ホテルで第46回総会を開催するとともに、帯広畜産大学の谷昌幸教授を講師に招いて「減肥に向けた取り組みについて」と題した勉強会を行なった。
本誌7月号の特集は、2008年9月号の特集をそのまま再掲したものだった。再掲を思いついたときもそうだが、谷氏の講演を聞きながら、農業経営が昔から変化していない実態があることに複雑な気持ちになった。
pH、CEC、EC、塩基飽和度、可給態リン酸など、土壌の基本用語が出てくるため、「分かる? 分かる?」を連発する。谷氏はこうした講演をこれまで何度も繰り返しやってきて、残念ながら農家のほとんどはその関連性とその理解のもとで適正施肥とは何かというものの基本を理解していない。だから、小・中学生向けの講義のように理解度を確かめざるを得ない。それだけではなく、「長年農業をやってきて、こんなことをまだ覚えていないの?」という若干の皮肉も込められているのかもしれない。

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