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【新・農業経営者ルポ】
雪国・秋田で挑み続ける野菜の周年栽培と周年出荷
- (有)大和農園 代表取締役 大塚和浩
- 第230回 2023年09月25日
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秋田県は東北最大のネギの産地だ。なかでも能代市で栽培される白神ねぎは、県を代表するブランドで、県産ネギの7割を占める。日本海と白神山地からの涼しい風と、ブナの原生林に蓄えられたミネラル豊富な水が、甘みのあるネギを培ってきた。
特別に白神ねぎという品種があるわけではないが、かつては「秋田のしろねぎ」としていた名称を「白神ねぎ」に変更し、地域一体となってブランド化を推進したことで売上を伸ばした。独自の基準を設け、週に1回抜き打ち検査をするなど品質保持を徹底している。
白神ねぎは約220haで栽培されているが、そのうち約70haの圃場は、「風の松原」と呼ばれる海岸沿いの砂丘地にある。能代市の資料(注)には、「1970年に秋田県の畑作パイロット事業による畑地100haの造成を機に、灌水設備が整えられ、ネギの作付面積が飛躍的に拡大した」とある。砂丘地の農業は土壌改良をしながらではあるものの、50年以上同じ圃場でネギを作り続けていても、連作障害などはほとんど出ていないという。
大塚和浩が代表を務める大和農園も砂丘地にある。約18haの圃場でネギを、1.75haに及ぶ60棟のハウスでチンゲンサイを栽培する。かつてはキュウリやトマト、キャベツ、ナガイモなども栽培していたが、2018年に県の園芸メガ団地事業を導入したことで、栽培品目を2つに絞った。
大塚は秋田県農業法人協会会長をはじめ、多くの役職を歴任し、2019年には「大日本農会農事功績者表彰 緑白綬有功章」を受章するなど、長年、秋田県の農業に貢献してきた。
おもしろい農業で日本一になる!
秋田県は東北最大のネギの産地だ。なかでも能代市で栽培される白神ねぎは、県を代表するブランドで、県産ネギの7割を占める。日本海と白神山地からの涼しい風と、ブナの原生林に蓄えられたミネラル豊富な水が、甘みのあるネギを培ってきた。
特別に白神ねぎという品種があるわけではないが、かつては「秋田のしろねぎ」としていた名称を「白神ねぎ」に変更し、地域一体となってブランド化を推進したことで売上を伸ばした。独自の基準を設け、週に1回抜き打ち検査をするなど品質保持を徹底している。
白神ねぎは約220haで栽培されているが、そのうち約70haの圃場は、「風の松原」と呼ばれる海岸沿いの砂丘地にある。能代市の資料(注)には、「1970年に秋田県の畑作パイロット事業による畑地100haの造成を機に、灌水設備が整えられ、ネギの作付面積が飛躍的に拡大した」とある。砂丘地の農業は土壌改良をしながらではあるものの、50年以上同じ圃場でネギを作り続けていても、連作障害などはほとんど出ていないという。
大塚和浩が代表を務める大和農園も砂丘地にある。約18haの圃場でネギを、1.75haに及ぶ60棟のハウスでチンゲンサイを栽培する。かつてはキュウリやトマト、キャベツ、ナガイモなども栽培していたが、2018年に県の園芸メガ団地事業を導入したことで、栽培品目を2つに絞った。
大塚は秋田県農業法人協会会長をはじめ、多くの役職を歴任し、2019年には「大日本農会農事功績者表彰 緑白綬有功章」を受章するなど、長年、秋田県の農業に貢献してきた。
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大塚和浩 オオツカカズヒロ
(有)大和農園
代表取締役
1961年、秋田県能代市生まれ。1982年、秋田県立農業短期大学を卒業後就農。1991年、秋田県初の野菜専門の農業法人として大和農園を設立し、代表取締役社長に就任。同年、全国農業コンクールで農林水産大臣賞を受賞。1993年、秋田県経営農業士に認定される。2000年、産直ハウス「ねぎっこ村」を設立し、2006年に法人化する。2019年、大日本農会 農事功績者表彰緑白綬有功章受章。現在は秋田県農業法人協会顧問(元会長)、JAあきた白神ねぎ部会部会長、秋田県農業士連絡協議会会長、能代南地区商店会会長などを務める。
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