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知っておきたい 世界各国の産業用ヘンプ

スウェーデン(2) ヘンプ繊維の断熱材でカーボンニュートラルを目論む

CBD製品は販売禁止 前号に引き続き、スウェーデンのヘンプ事情を紹介する。
スウェーデンでは2003年に、マリファナの主成分であるTHC濃度が0.2%以下のヘンプの栽培が可能になった。一方で、ヘンプ由来の機能性成分として注目されているCBD(カンナビジオール)製品については、19年の最高裁判所で「THCが含まれているCBDオイルおよびその他の製品は、スウェーデンでは違法」という判決が出た。これは、わずかでもTHCを含む痕跡があると、その製品は麻薬として扱われることを意味する。
20年6月にスウェーデン医薬品庁(MPA)が発行した通知を受けて、それまでCBD製品を食品や雑貨として販売していた2つの会社が同国から撤退した。欧州司法裁判所が20年にCBDは麻薬ではないと判断したものの、23年時点でもスウェーデン医薬品庁は、THCフリーのCBD製品であっても、食品ではなく医薬品に分類するという判断をしている。北欧のなかでも同国では、医療目的での大麻使用が未だに禁止され、嗜好品としての大麻使用率は2%前後で、ほかの欧州諸国の6%前後と比べて低いが、大麻が警察の取締対象だ。

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