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そして、L君の冬服対策が十分ではなかったのでコートを購入することになった。アメリカ製が良いだろうということでブルックス・ブラザーズのハーフの大きさのダウンコートにした。ざっくり日本で購入する1/3の価格だ。確かにアメリカは物価高ではある。だが、良いものをまだ庶民価格で販売できるシステムが存在していることはありがたい。
ボーイングの博物館にも行った。すごいね、アメリカの飛行機とその技術、環境、女性アビエーターの活躍、日本人移民の活躍に日本はコテンパンにやられたんですね。皆さんもご存じのように、戦後6年間、日本は飛行機の製造、飛行をGHQに禁止された。たった6年間の技術の空白があるとどうなるか? これもご存じのとおり、未だ日本製のジェット旅客機は実質飛んでいない。でも三菱重工の新人給与は、川重や富士重工よりも高いって話もある。
その点、ドイツ人の方が賢かった。グライダーは飛行機えい航、ウインチ、自動車牽引でなければ空で飛べない。だからドイツ人はグライダーをやらせろ!と言って、その結果グライダーは良しとなった。そのあとが面白い。なんとグライダーにエンジンを載せてプロペラも付けてしまった……。言い訳は「これグライダーだから」で通したらしい。どこまで真実なのかはデカい戦争を2回仕掛けて2回ともコテンパンにやられたドイツ大使館にお聞きください。
世界3位と言われるブラジルのエンブラエルという航空機製造会社が、戦後、ドイツから航空技術者を連れてきて発展したことは有名だ。ちなみに私はグライダー(滑空機)と動力滑空機の操縦国家資格“も”所有している。
飛行機だけの話ではない。ドイツの多くの市民は未だ反遺伝子組み換えを貫き通して、食と環境の平和を感じているようだ。でも、今ではあのラウンドアップもバスタもドイツの会社だ。そして彼ら、彼女たちは世界で組み換え技術を販売している。ドイツの会社がやっていることとドイツ国民の思いは全く相容れない。組み換え作物が認められて28年が経過したのに誰も危機感を感じていない。たった6年で日本は世界に羽ばたける器を作る技術を無くした。28年間バイオ技術を捨てたら、近未来の食料はどうなるか考えてみろよ。この平和ボケども!!(つづく)
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宮井能雅 ミヤイヨシマサ
西南農場
代表取締役
1958年3月、北海道長沼町生まれ。現在、同地で水田110haに麦50ha、大豆60haを作付けする。大学を1カ月で中退後、農業を継ぐ。子供時代から米国の農業に憧れ、後年、オーストラリアや米国での農業体験を通して、その思いをさらに強めていく。機械施設のほとんどは、米国のジョンディア代理店から直接購入。また、遺伝子組み換え大豆の栽培を自ら明かしたことで、反対派の批判の対象になっている。年商約1億円。
北海道長沼発ヒール宮井の憎まれ口通信
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