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AGRI FACT

世界のグリホサート安全性評価

https://agrifact.jp/ 掲載記事から『農業経営者』読者向けにエッセンスをお届けします。
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今月のPickUp!
世界のグリホサート安全性評価(ラウンドアップの主成分)

世界各国の規制研究機関はグリホサートに対して、「人の健康に対してリスクはない」、「人に対しての発がん性がある可能性は低い」、「毒性があるという根拠はほとんどない」、「IARC(国際がん研究機関)の発がん性の危険分類には正当性がない」といった評価を与えています。

今月のラウンドアップQ&A

Q ラウンドアップはなぜ安全と言えるのですか?


A 化学物質の安全性を検証する世界共通の方法は「毒性学」で、日本の食品安全委員会、米国環境保護庁(EPA)、欧州食品安全機関(EFSA)、世界食料機関(FAO)、世界保健機関(WHO)をはじめ、世界の各国の規制機関が採用しています。
毒性学による検証手法はリスク分析法や規制科学とも呼ばれ、細胞レベルから実験動物レベルまで多くの試験を行って人体への安全を確認する方法です。とくに発がん性試験は厳しく行われています。これらの試験で得られた安全な量に、さらに安全係数をかけて、人での安全な量を計算します。世界の規制機関は、この毒性学的手法により人体への安全が確認された化学物質しか農薬や食品添加物としての使用を認めていません。ラウンドアップの安全性は毒性学的手法により確認され、その使用は世界の規制機関から認められています。

Q 世界の規制機関がラウンドアップの安全を確認したにもかかわらず、毒性学的手法を使った学者の論文のなかに発がん性との関連ありとする論文があるのはなぜですか?

A たしかにラウンドアップの毒性を調べた数多くの論文のなかには、発がん性と関連があるとする論文があります。
論文が正しいかどうかは「方法の適切さ」と「結果の再現性」の検証で決まります。方法の適切さは、科学の常識に従った方法を使っているのかで評価されます。再現性とは、第三者がその研究で使用された材料・方法などを用いて同じ実験を繰り返し行った場合に、元の研究者が行ったときと同様の結果が出るのかを検討するもので、同じ結果が出て初めて「再現性がある=正しい」と判断されます。さらに、全く別の実験方法を使って、元の論文と同じ結論が得られるのかも重要な検証方法です。世界の規制機関はこのような観点ですべての論文を十分に検討した結果、発がん性と関連があるとする論文は、方法論と再現性の点で問題があるとされ、ラウンドアップと発がん性に関連はないという結論を出しています。

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