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市民農園の利用者を直接的に野菜を購入する顧客とみなすこともできるし、日常から関係性を築けば周りに「良さ」を広めてくれる口コミの発信源にもなってくれます。イベントを開けば、友達や家族を誘って複数人で参加してくれるでしょう。イベントの参加者リストをためていけば、メールやSNSでダイレクトに旬な農作物の情報を届けることができます。
このような販売を、市場へ出荷する大規模流通、地域のスーパーや道の駅に卸す中規模流通と対比して、直接流通と呼びます。さらに、近年スマホの普及に伴い一般化したサブスク(月額制)を組み合わせることにより、地域消費者の買い支えシステムであるCSA(Community Supported Agriculture)を導入することもできます。CSAは、ヨーロッパを中心に主にオーガニックや自然農法の農業経営者が抱える気候や温度変化による経済的影響を軽減させるために活発になっています。
たとえばキッチンカーを導入し飲食を提供したり、休憩所で自農園で栽培したハーブティーを提供するなど、現地での食体験を販売することも可能になります。
このように、市民農園を軸に顕在化した消費者のニーズを満たすサービスや商品を組み合わせることで、農作物という成果物だけでなく、農園という場自体が地域からも消費者からも求められ、価値を高めることができます。
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矢萩大輔 ヤハギダイスケ
(有)人事・労務
代表取締役
大手ゼネコン勤務後、1995年に社会保険労務士として都内最年少で開業。起業支援ポータルサイト「ドリームゲート」アドバイザーとして新規就農にも相談に乗っている。農業を通したリーダーシップ研修の場として自社農園「アルパカファーム」を運営。八戸農業ビジネスナイトセミナーや、FM東京「あぐりずむ」の出演プロデュースなども。著書『脱家族経営!若者に魅力ある農業経営のレシピを教えます。』ほか。
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