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アルパカファームの経営・労務事件簿

農業経営にも必要なメンタルヘルスケア

 アルパカファームに、メンタルを崩した経験をもつスタッフが加わった。まだ病院にも行くこともあるようなのだが……。
藤田 千代ちゃん、後藤さん今日は午後から出勤なんだっけ?
千代 いや、もともと一日シフトだったんですけど、昨日の夕方から体調が悪いと言ってて、今日は午前中に病院に行ってから出勤することになっています。
藤田 そうだったんだね。後藤さんもうちで働き始めて2カ月くらいか。千代ちゃんから見て様子はどうかな?
千代 農業が初めてで体力に不安があるって面接のときに言ってましたが、予想以上に頑張ってくれてますね。当初は相当きつそうでしたが、最近は体力もついて動きが俊敏になってきた気がします。
藤田 私もおおむね同じような評価だな。前職のときにメンタルを崩したって言ってたから、どうなるか気になってたんだけど、そのあたりはどう?
千代 後藤さん自身が病院に通っているので、うまく相談・調整しながらセルフケアに気を配っている印象がありますね。
藤田 農業って体も動かすし生活リズムも整うし精神的に健康なイメージがある。でも繁忙期はめちゃくちゃ忙しいし、命を扱う仕事だから意外とメンタルにくること多いよね。だからちょっと心配してたけど、何とか大丈夫そうだね。
千代 むしろどういう自己管理が必要なのか、みんなに講義をしてほしいくらいです。それに、後藤さんを受け入れるにあたって、伝法院先生にも相談して、社会保険労務士や産業医の先生を紹介してもらったことも心強かったです。ほかの従業員も安心して働けますし、後藤さんを雇用する判断をしてよかったですね。

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