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【北海道長沼発ヒール・ミヤイの憎まれ口通信】
第二次大戦で海軍パイロットだった教官から学んだこと
- 西南農場 代表取締役 宮井能雅
- 第190回 2024年02月27日
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現在というか、平成に入って管制官からの呼び出しに「ラジャー」だけ言ったら、復唱するまで何度もコールを受けるだろう。ラジャーは受信したことの了解、ウイルコは指示されたことに対する了解の意味がある。だが、私の500時間、37年の飛行時間で、以上の単語を聞いたのは数回である。まず、ラジャーって言ったら、管制官からなんて返事が返ってくるのか、恐ろしくて使えない。管制から「他機が通り過ぎているので大丈夫ですよ」あたりで使えるだろうか。つまり、重要度が下がった場合には使えるが、実際には自機の機番を言うのが普通だ。ラジャーばかリ使うパイロットはラジャー・パイロットと呼ばれ、イングリッシュができないバカだとさげすまれるのがオチだ。
同じ昭和40年頃に自家用の試験で、釧路の管制から指示された滑走路の180度反対から進入、その後、着陸したが、運輸省の試験官から「気を付けるように」と言われて合格した者もいるらしい。
何度か航空事故が発生(起きた、ではない)したことがある実地試験中は、受験生が機長扱いになるので、すべての責任を受験者が負い、試験官に責任はない、と理解をして受験する。たとえば、試験中に悪天候になると、「I(IFR)計器飛行方式」で管制から逐次指示を受けることになる。ある試験官は、あまり乗りなれていないモーターグライダーを使った試験だったので、早々に切り上げることになった。悪天候は好転しなかったが、幸いにも垂直方向の視程は確保できたので、計器をあまり使わずに、地文航法で試験を受けた女性パイロットの「大丈夫です」の一言で、無事に丘珠(札幌)に戻れた。試験飛行時間はたったの1時間だったが、彼女の素晴らしい技量と知識に感服した。彼女は私よりも1年くらい先輩になるが頭がよかった。
同じ昭和40年頃に自家用の試験で、釧路の管制から指示された滑走路の180度反対から進入、その後、着陸したが、運輸省の試験官から「気を付けるように」と言われて合格した者もいるらしい。
何度か航空事故が発生(起きた、ではない)したことがある実地試験中は、受験生が機長扱いになるので、すべての責任を受験者が負い、試験官に責任はない、と理解をして受験する。たとえば、試験中に悪天候になると、「I(IFR)計器飛行方式」で管制から逐次指示を受けることになる。ある試験官は、あまり乗りなれていないモーターグライダーを使った試験だったので、早々に切り上げることになった。悪天候は好転しなかったが、幸いにも垂直方向の視程は確保できたので、計器をあまり使わずに、地文航法で試験を受けた女性パイロットの「大丈夫です」の一言で、無事に丘珠(札幌)に戻れた。試験飛行時間はたったの1時間だったが、彼女の素晴らしい技量と知識に感服した。彼女は私よりも1年くらい先輩になるが頭がよかった。
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宮井能雅 ミヤイヨシマサ
西南農場
代表取締役
1958年3月、北海道長沼町生まれ。現在、同地で水田110haに麦50ha、大豆60haを作付けする。大学を1カ月で中退後、農業を継ぐ。子供時代から米国の農業に憧れ、後年、オーストラリアや米国での農業体験を通して、その思いをさらに強めていく。機械施設のほとんどは、米国のジョンディア代理店から直接購入。また、遺伝子組み換え大豆の栽培を自ら明かしたことで、反対派の批判の対象になっている。年商約1億円。
北海道長沼発ヒール宮井の憎まれ口通信
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