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自分の畑は自分で診断する

自分の畑は自分で診断できるようになろう[土壌断面調査]

簡単な道具でできる土壌断面調査


【用意する道具】

まず用意するものは、(1)剣スコップ(2) メジャー(3)移植ゴテ(4)筆記用具だけである。ほんとうに、これだけの道具で、畑の土を調査できるのだろうか? また、土の何を知ることができるのだろうか?こんな疑問を持つ方も多いのではないだろうか。

土の表面だけの観察でも、ある程度土の状態は分かる。しかし、土は地表面から下の広がりの領域で作物を育てる。土を知ろうとすれば、この地表面下を知ることが大事である。その方法が、「土壌断面調査」といわれるもの。たった四つの道具でできるのである。


【断面に表れる土の信号を読み取る】

調べようとする畑のほば中央部を調査地点とするのが原則である。スコップでおよそ六〇cm四方ぐらいの穴を掘っていく。これを「試坑」、あるいは「ピット」という。

この調査のポイントは、「土の断面」というものが何であって、その断面に表れる数々の土の信号をどのように読みとるかが、まず最初の課題である。そのためには、人間の五感を精一杯働かして、土の断面に刻印されている様々な生いたちの歴史を観察することである。

土を掘るときに注意すべきことは、土の感触を確かめ、観察を行いながら作業を進めることである。楽に上が掘れるか、それとも苦労するのかで、上の硬さをつかむことができる。あるいは、土がスコップにつく程度によっても、土の粘り具合を知ることができるのである。

表層の土は、一般に黒っぽく、そして軟らかいものである。ところが、掘り進めるうちに、ある深さのところに境目があり、色や固さが変わり、根の分布も違ってくる。断面を掘るだけで、いろんな発見があるはずである。

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