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【これは使えるこの技術】
土木業者に頼らなくても暗渠は自分でできる[モウソウチク暗渠]
- 編集部
- 第1回 1993年05月01日
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茨城県牛久市女化の高松求さん(63歳)は、モウソウチクを利用した暗渠を行っている。自分で設計・施工する暗渠である。この「モウソウチク暗渠」は、毎年農作業が暇な冬のあいだに少しずつ施工してきたもので、仲間たちとともに経験を積み重ねてきた実証ずみの技術である。
施工した水田は、長辺がほぼ一OOm、短辺が三〇mの三〇aの水田である。隣接する上手の水田との境のところから、帯状に幅一〇mくらいにわたって、排水不良を呈する水田である。
仲間から借りてきたゴボウ用のトレンチャーを使って、図のように「Eの字」型に細い溝を掘った。溝幅は約二五㎝、深さは九〇cm。幅が狭いのは、施工中に溝を崩さないためである。
掘った溝には、まずシノダケ(篠竹)の束を埋め、その上に暗渠管となるモウソウチク、そしてモミガラが埋められていく。ちょうどモウソウチクの周りをシノダケが包むように埋められるのである。シノダケは、持ち運びや作業がしやすいように、小脇に抱え持てるくらいをひと束にしてある。
モミガラの上端部の深さは四〇cmである。この深さのところをサブソイラーが通る。
このように、モウソウチク暗渠には緩衝材としてモミガラの他にシノダケが使われる。この工夫が、大型トラクターの踏圧にも耐える強度を確保しているのである。
モウソウチクは、縦に二つに割って節を落とし、再び切断面を合わせて管状にして土中に埋める。つまり、アーチ状の二つの樋が合わさった構造となっている。一本の長さは八m。それを何本もつないで暗渠管とするのである。
タケは、いったん二つに割ってあるので、仮に大きな力が加わっても、その力は逃げてしまう。しかもアーチは、形状として強い。構造的には、二重に強い仕組みとなっている。シノダケによる緩衝とともに、暗渠管自体にも十分な強度を保つ工夫がなされているのである。
緩衝材のシノダケが強度を高める
施工した水田は、長辺がほぼ一OOm、短辺が三〇mの三〇aの水田である。隣接する上手の水田との境のところから、帯状に幅一〇mくらいにわたって、排水不良を呈する水田である。
仲間から借りてきたゴボウ用のトレンチャーを使って、図のように「Eの字」型に細い溝を掘った。溝幅は約二五㎝、深さは九〇cm。幅が狭いのは、施工中に溝を崩さないためである。
掘った溝には、まずシノダケ(篠竹)の束を埋め、その上に暗渠管となるモウソウチク、そしてモミガラが埋められていく。ちょうどモウソウチクの周りをシノダケが包むように埋められるのである。シノダケは、持ち運びや作業がしやすいように、小脇に抱え持てるくらいをひと束にしてある。
モミガラの上端部の深さは四〇cmである。この深さのところをサブソイラーが通る。
このように、モウソウチク暗渠には緩衝材としてモミガラの他にシノダケが使われる。この工夫が、大型トラクターの踏圧にも耐える強度を確保しているのである。
二重に強いモウソウチクの構造
モウソウチクは、縦に二つに割って節を落とし、再び切断面を合わせて管状にして土中に埋める。つまり、アーチ状の二つの樋が合わさった構造となっている。一本の長さは八m。それを何本もつないで暗渠管とするのである。
タケは、いったん二つに割ってあるので、仮に大きな力が加わっても、その力は逃げてしまう。しかもアーチは、形状として強い。構造的には、二重に強い仕組みとなっている。シノダケによる緩衝とともに、暗渠管自体にも十分な強度を保つ工夫がなされているのである。
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