ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

自分の畑は自分で診断する

自分の畑は自分で診断する!! 土の知識は農業の大切な道具

「土色」

土色は土の種類を見分けるとき、土の状態、土の管理状態を見分けるときの目安となり、形態的特徴の中でも非常に大切なものの一つである。

土の色の源泉は、腐植の質と含量、および鉄化合物である。土の断面を見た際、表層部が黒っぽく、下層にいくほどその黒さが薄れていくのは、腐植含量の違いだということがお分かりいただけたと思う。

土色も記録しておくが、さまざまな土の色を判定することは、周囲の状況や個人差でバラツキが生じるので、「標準土色帳」というものを見て、共通した記号で表すことにしている。土色帳は富士平工業(株)(TEL.〇三-三八一二-二二七一)より一万三〇〇〇円で発売されている。興味のある方は一冊購入されるのもよいと思う。たくさんの土色があるのを教えてくれ、実に楽しくなる。

土の色が同じでも、必ずしも同じ性質ではないことも理解しておくべきであろう。


「粘性」

粘性を「可塑性」と表現する場合もある。これは耕うんの難易やその効果と結びつく土の性質である。また同時に具体的改良がやっかいな性質である。

現場での判定法は、土に十分な湿り気を与え、親指と人差し指で棒状にこね伸ばし、その状態によって何段階かに区分する。


「土性」

文字からすると、土の化学的説明のような印象を受けるがそうではない。土が砂のようにザラザラしたものか、それとも粘土のようにツルツルしたものか、あるいは、その中間のものかということを示す言葉である。土の物理性を決める大切な要素の一つである。これを正確に判定するには、粒径分析をして決定するのだが、現場ではそこまでの必要はない。

野外での判定は、土を十分に湿らせて、親指と人差し指の間でこすり、その微妙な感触により判定する。初心者は、とりあえず、砂土、壌土、埴土の三段階に区別できれば十分である。

関連記事

powered by weblio