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これは使えるこの技術

イネ・麦安定10俵どりの耕転・代かき法

創刊号のこの欄で「モウソウチク暗渠」を紹介してくれた茨城県牛久市女化の高松求さん(63歳)は、イネ・麦の二毛作で、それぞれの作が終わるごとにプラウをかけ、イネ・麦の両方で安定して一〇俵取りを実現してきた。
相反するような個々の按術を矛盾なく組み立てる


 創刊号のこの欄で「モウソウチク暗渠」を紹介してくれた茨城県牛久市女化の高松求さん(63歳)は、イネ・麦の二毛作で、それぞれの作が終わるごとにプラウをかけ、イネ・麦の両方で安定して一〇俵取りを実現してきた。

 二〇cmのプラウによる反転耕、イネ・麦ワラの全量還元、練り過ぎにならない精密で均平な代かき、それに健苗育成と浅植え。これらが、高松さんの栽培管理に手間どらない安定一〇俵どりの技術の裏付けである。仕上がった水田には、浮きワラがほとんどなく、ワラ集めなどの作業もしない。

 しかし、これらの技術を同時に満たすことは難しいようにも思える。

 水田でプラウを使うと、土が寄ったり、大きな山ができたりして、整地・均平に手間がかかり、代かきがうまくいかないと、誤解している人が案外多いのではないか。

 今年も高松さんは六月下旬に麦を収穫し、ただちに二連のアクスルプラウをかけて麦ワラを全量還元した後、代かきを行って田植えを行った。代かきはニプロ((株)松山)のドライブハロー(作業幅二・四m)と木製整地板・美田号(エム・エス・ケー東急機械(株))を用いて行った。

 しかし雨の日が続き、しかも取材日程の都合から、麦の収穫の後、ただちに耕起・代かきを行わざるを得ない状況となってしまった。麦の収穫が六月二五日、その翌日にはプラウ耕による耕起とワラすき込みを行い、湛水は代かき当日の二七日という、あわただしい日程となってしまったのだ。そんな条件下だったにもかかわらず、代かきは何の支障もなく行われた。

 高松さんの「麦跡のプラウ耕直後の代かきを可能とする作業段取り」の実際を紹介しよう。

 なお、代かきの当日は高松さんの作業の実際を見せてもらい、同時に作業精度の高い代かきのやり方を教えてもらうために、(株)松山営業技術課長の小林誠さんがかけつけてくれた。同時にスガノ農機(株)のスタッフも作業を見守った。

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