ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

特集

経営にパソコンを生かす
各種ソフト、ネットワークをさらいながらその活用を考える

 さて、三万台のパソコンですが、どのような仕事に使われているのでしょうか。私の知る限りでは、その多くは簿記記帳に使われています。先日の日本農業新聞にも青色申告をする農家が三〇万戸あるという記事が出ていましたが、この簿記記帳をパソコンを使用して行おうというのがパソコン導入のもっとも大きな動機になっています。

 昨年あたりから普及が非常に進んだと書きましたが、その理由も青色申告にあります。青色申告の内容が平成五年度から若干変わりました。従来は売上と経費から利益、正確には事業主の所得を出すだけでよかったのですが、平成五年度からは、年度末の資産状態、正確には貸借対照表を併せて提出することで、青申控除額が一0万円から三五万円になることになりました。

 貸借対照表を出すためには複式の記帳が前提になりますが、これを手書きで行うのはかなりの時間と労力を必要とします。パソコンを使用することで、合理化が図れることから、これがパソコン普及の大きな理由になっているのです。

 このほか、作業の管理や畜産での個体管理など、さまざまな場面でも当然利用は進んでいます。こうした分野での話も併せて、書いていくことにしましょう。


パソコンを利用する目的
事務の合理化、データの情報化、コミュニケーション

 簿記記帳がパソコン導入の主要な動機になっていると書きましたが、簿記記帳を例に取り上げて、パソコンの利用の目的を少し詳しく見ることとします。

 図1は、パソコン利用の目的を書いたものです。目的の一つは事務の合理化、次いでデータの情報化、最後はコミュニケーションと三つの目的をあげています。

 この中で、現在パソコンを使用している農家の方がパソコンを利用してみようと思う第一の目的は、やはり作業の合理化にあります。

 税務申告の制度が変わり、貸借対照表を併せて出すことで青申控除が一〇万円から三五万円になりますが、貸借対照表を出すためには複式の記帳が原則として必要になります。平成一〇年までは移行期として、複式で記帳を行っていなくても、何らかの形で貸借対照表を作ればよいことになっていますが、平成一一年からは、複式が原則となります。

 ところで、複式の記帳を手で行った場合は、作業はどのような手順になるでしょうか。図2は手で作業を行った場合の流れを書いたものです。まず、最初に入金伝票や出金伝票、振替伝票への取引の記入があります。一枚々々ボールペンで書き込む作業は、なかなか厄介です。伝票を書いて起票を終えたからといって、それですむわけではありません。伝票をもとに、科目ごとの元帳への転記を行わなければなりません。元帳への転記を行うことによって、例えば現金の動きやその時の残高が分かるようになります。

関連記事

powered by weblio