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特集

経営にパソコンを生かす
各種ソフト、ネットワークをさらいながらその活用を考える

 さて一年間、伝票を書きつづけ、元帳も作ってきました。個人の青色申告では会計期間は一月から二一月末ですから、元帳には一二月三一日付けの各科目の残高が計算されています。これを元に合計残高試算表を作成します。次いで、年に一回だけ行う修正伝票を入れて、清算表を作ります。この作業によって、売上・経費、利益の状況をあらわした損益計算書と一二月三一日付けの我が家の資産状況を表した貸借対照表がやっと作成できることになりました。

 さてコンピュータを利用します。図3がコンピュータを利用した場合ですが、伝票を起こすことに該当する人力さえしてしまえば、後の作業はすべてコンピュータが利用している簿記ソフトの手順に従って行ってくれてしまうのですから、その事務合理化の効果は一目瞭然でしょう。しかも、先に設定という作業がありますが、これさえ行っておけば、人力の部分さえ、単に数字を選んでいけばできてしまうようになります。

 農業機械と同様に、パソコンを含め機械を導入するまず第一の動機は作業の合理化にありますが、事務合理化の面でパソコンはかなりの力を発揮してくれます。

 ここでは、例として簿記記帳を取り上げましたが、販売管理や産地直送販売などを行う際の顧客管理や発送作業、また個体の管理などの面でも、自分の仕事にあったソフトを選ぶことによって、事務の合理化が図れるようになります。

 コンピュータをデータを情報化するという使い方については、次の節で触れてみましょう。なお、コミュニケーションとしての使い方は、第3章で考えてみます。


データの情報化について
自身の経営の中にあるほんとうの情報

 コンピュータを利用する第二の理由は、情報化です。ところで情報化って何でしょうか。最近農業関係の新聞や雑誌でしばしばお目にかかる言葉ですが、具体的には何を指しているかなかなか分かりづらい言葉の一つですね。

 私はこう考えています。知らなかったことを知って、すなわち情報を得て、しかも農業の現場であればそれを生かす経営をしていくこと、それが情報化と理解しています。当たり前のことを何をいまさら、という言葉が返ってきそうですが、周りをきょろきょろして何か儲かりそうな情報がないかなといっか様子を思いうかべるのとは、ちょっと違います。

 経営を行っていくうえでの「本当の情報」の第」は、実は毎日の経営、作業の中にあるのです。再び簿記を例に取り上げてみます。

 簿記では何をしているかといえば、要は毎日の取引、自分の生産した農作物を売ったり、生産に必要な資材を購人したりという取引の一つひとつの事実を記帳という形で、記録に残す作業をしているわけです。

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