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特集

経営にパソコンを生かす
各種ソフト、ネットワークをさらいながらその活用を考える

 農家ではこうした農業専用に作られた簿記ソフトのほかに、簿記の原則は他の分野でも同じことから、一般の商業用の簿記ソフトを使用している方も少なくないようです。また、最近は県の農協中央会や県の試験場などで簿記ソフトを開発し、農家への指導を行っているところも増えてきました。こうした指導の中で、ソフトを活用している方も徐々にですが出てきているようです。

 簿記ソフトですから、青色申告に必要な帳票が当然出てこなければなりません。ここまではどのソフトも一緒ですが、ここから先、経営分析まで踏み込むかどうかで違ってきます。現在、多くのソフトに機能としてつけられている経営分析のほとんどは、どちらかといえば一般的な会社用に近い形の分析となっています。本当は、農業の現場に即した、お金の問題から農業経営や農業技術にさかのぼっていけるような経営分析機能がつくようになるといいのですが。まだまだ、技術的にもまた市販ソフトですから日本の全国で使用されることを想定した経営分析を作り上げていくことはまだまだ難しいようです。

 しかし、出てくるのが、一般会社向けの分析といっても、じっと見るとこれで結構自分の経営を見る目がついてくることも確かですから、想像力を働かせてみてはいかがでしょうか。

 農業経営簿記の特徴としてもう一点。最近のソフトは、そのほとんどがありそうな取引をあらかじめ取引適用として登録しておき、入力時は摘要文を数字キーで選択することによって人力する形式がほとんどとなっていることです。

 その結果、最初の摘要分の借方・貸方の科目さえ間違っていなければ正確な起票、つまり人力が、誰にでもできるようになるわけです。そうして毎日入力しながらそれをながめていることで、多くの農家の皆さんは、貸方・借方の意味を数力月で覚えてしまうという思わぬ効果も出ています。


作業管理ソフト

 経営簿記ソフトと同じくらいによく使用されているのが、作業管理のソフトです。もともとは、誰もがつけていた農事メモをもっと活用しようということから開発されたソフトです。農事メモは、その日に行った仕事の内容を記録することで、もう一度その日の作業の内容を自分自身に確認させることに、第一の意味があります。しかし、せっかく記録したのですからそれを上手に活用して作業の改善などに役に立てたいとは、誰もが思うことです。しかし、ノートに取ったメモを、実際に役に立つよう活用するのは簡単ではありません。せいぜい、昨年の同じころ何をしたかを確認するのに、ページをめくるのが精いっぱいというのが実態でした。

 これを、パソコンに乗せてしまえば、人力された毎日の記録、データをいろんな形に処理して、作業改善などに活用することが可能になるのです。作物と作業の時間の関係を表にしたり、グラフ化する、圃場ごとの収量と行った作業との関連を見るなど、さまざまな情報が得られるようになります。

 農作業管理ソフトは、表3のように各社から開発・発売されていますが、作業者や作業内容、作物名、品種名などを先に登録しておき、誰がどの作物で、どんな作業を何時間行ったかを人力しておいて、それを集計するといったことが基本になっています。

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