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特集

コントラクター=農作業サービスビジネスの現状と可能性

多角的経営で地域の総合農業センターをめざす
新潟県西山町 (有)ファーミングスタッフ


 (有)ファーミングスタ。フのある、新潟県西山町内方は純農村の風景だが、農家のほとんどは三〇~五〇km離れた柏崎市や長岡市に勤める、稲単作の兼業地帯である。

 同社は、平成元年に社長の安野検一さん(41歳)と専務の力間毅彦さん(41歳)の二人が中心になって設立し、従業員はその家族と親戚が中心の七人である。関係者全員の農地を足しても所有する農地は三ha程度のものであるが、借地および経営委託の形で約四〇haの稲作から生産される米を、特別栽培米として販売、さらに冬期間の仕事として、切り餅の加工・販売も行っている。その他、一〇〇〇m 2 のハウスでのシクラメン栽培で一万五〇〇〇鉢を出荷している。

 特栽米の販売も考えて、借地、経営請負を中心に展開してきたため、現在のところ作業請負は、五haの作業全面請負を含め、耕うん七ha、田植え一〇ha、収穫調製五ha程度。

 機械装備は、トラクタは一昨年に七〇馬力のゴムクローラトラクタを導入して以来、ばかに二六馬力のホイールもあるがほとんど使っていない。田植機は六条乗用が二台。乾燥機は五tと二・八tが一台ずつと四tが二台。また調製関係は六インチの籾すり機一台に、色彩選別を含めた五馬力の精米設備を装備している。その他、餅加工用の設備もある。また、事務室、乾燥調製設備、加工場、休憩室などを備えた建物(約五八七m 2 )がある。

 これらの設備のうち、ガラス室や建物および乾燥調製設備の一部については、生産加工組合として構造改善事業の対象となり、国および自治体から五八〇〇万円の補助を受けて設置したもの。

 法人としての設立は、平成元年。平成四年八月期の売上は、約七〇〇〇万円。


二人の青年

 社長の安野さんと専務の力闘さんの二人は同級生だった。子供時代からいつも一緒だったというわけでもなかった。ともに農家の生まれであるが、安野さんは地元の高校を卒業すると、すぐに東京のアパレル関連の会社に就職。一方、力間さんは、大学の農学部に進学し、卒業と同時に就農した。

 東京で就職した安野さんは、会社の仕事に学ぶことも大きかったが、まったく仕事違いの花の栽培、あるいは花ビジネスをやってみたいと思い続けた。そして、サラリーマンをするかたわら、花の勉強を続けた。そんな思いのある安野さんは、帰郷するたびに、若い専業農家として農業に取り組んでいた力闘さんと語り合うようになった。そして、安野さんは、農業には関係ない家に育ち、東京で結婚した喜代巳夫人をつれて家仁戻った。

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