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今年の市場相場を読む

夏秋野菜 ネギ・キャベツ・ピーマン・ニンジン

キャベツ 天候が順調に推移すれば夏場に暴落の可能性も?


【概況】

 年明けは愛知、神奈川産の冬キャベツが中心で数量も少なく、四月のピークに向かって春系キャベツが潤沢な出回りとなるに従い。相場も年明けよりはこなれてくるのが例年のパターン。六月から夏場に向かっては数量はやや落ちながら横ばい推移となるが、昨年の場合は四月のピークを過ぎてから、八月まで一本調子に入荷数量は減少した。そのため、七、八、九月とキロニ00円前後の高騰となり、その反動のように一〇、一一月が急落した。


【背景】

 年明けは平成四年の秋冬期の相場が低迷したことから、北海道などの貯蔵物も多く、年初めはやや入荷増傾向で始まったが、四月のピークも例年よりは数量が少なく、やや高値基調だった。その後、六月以降の低温、日照不足が主産地の群馬の作柄を悪化させたことに加え、平成四年には春先から安値で推移したことを見て、北海道や長野はレタスヘの転換を含めキャベツの作付面積を減らしていたため、夏場は天候不順と作付け減のダブルパンチで入荷減、高騰となった。

 八月の入荷が、東京市場全体で例年の一五%減程度にとどまったにもかかわらず、単価が四・五倍にもハネあがったのは、それだけ業務、加工仕向けの基本的な原材料で、過不足が敏感に市況に反映するという品目であるためだが、それだけではない。低温、日照不足が全国的な規模で起こったことから、産地は中央への出荷を優先し、地方需要が中央からの転送でなければ手当てできない、という状況が発生したためである。


【今年の対応】

 四~五年前から、生産者の老齢化、労働力不足を理由にキャベツなどの重量野菜の作付面積の減少が言われてきた。一見、それが遠因となっての数量不足に見えるが、そうではない。長野をはじめ、東北、北海道などでは、夏キャベツにはかなり力を入れて生産が拡大している。ただ、平成四年が周年を通じて余りにも市況低迷状態が続いたことから、若干の面積減を一時的に招いただけで、天候が順調に推移すれば、今年の夏場はおそらく暴落商状もありうる。生産拡大はいいが、業務、加工関係の地域需要をいかに開拓するか、である。

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