ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

読み切り

「レンタル屋さん」を使っていますか

機械のレンタルといえば、土木、建築などの建設現場を想起される方も多いかと思う。そこで扱われている機械は、農業にも転用できるものが多いので、最近は農業の場面でもレンタル会社からの機械レンタルの需要が増えてきている。
 機械のレンタルといえば、土木、建築などの建設現場を想起される方も多いかと思う。そこで扱われている機械は、農業にも転用できるものが多いので、最近は農業の場面でもレンタル会社からの機械レンタルの需要が増えてきている。今回は、国内最大の「レンタル屋さん」である(株)レンタルのニッケン・東京本社フロント(〒一〇〇千代田区永田町ニ‐一四‐ニ TEL.03-5512-731 0)からお聞きした話をもとに、利用方法や注意を簡単に説明していこう。


(1)会社、営業所を探そう


 レンタル会社には、ニッケンのように全国的に展開しているもの(同社は四一ヵ所の営業所がある)と、特定の地域のみに展開しているものがある。まずは、自分の地域にあるレンタル会社あるいは営業所を知らなければならない。自分で探して直接連絡をとるのも一つの手だが、建設業に携わっている知人に紹介してもらうのもよいだろう。その人たちは、当然その辺の事情に精通しているから、いいところを紹介してくれるだろう。


(2)どんな機械があるか 聞いてみよう

 「この作業にあの機械を使いたい」ということが明確でも、そのレンタル会社がどんな機械を持っているかよく教えてもらった方がいい。建設現場での作業の多様化に伴って、レンタル会社が持つ機械の種類もどんどん増えている。機械だけでなく道具や施設まで、「こんなものまで!」というぐらいに豊富なラインアップを取りそろえている。ニッケンのガイドブックは四百数十ページにおよび、見ているだけでも面白い。

 その中から、現在農業場面での利用頻度の高い機械をいくつかあげてみよう。参考例として値段を記すが、他社はもちろん、同じ会社でも地域や営業所によってかなり値段に開きがあるので、その点はご了承いただきたい。

・四tダンプ(日極一万五〇〇〇円)

 北海道での小麦収穫では、一度に何台ものコンバインを稼動して一気に何十haも刈り取りし、レンタルした二~四tダンプを二〇~三〇台で輸送することもあるらしい。ダンプには、普通のタイヤのもの以外に不整地走行用のものもある。

・ミニバックホー(日極一万五〇〇〇円)

・フォークリフト(日極一万円)

 これらの機械には、既刊号の「パドック」でも紹介しているように、トラクタに装着するアタッチメントも発売されているが、作業の規模や内容によっては本格的なものが必要となる。一年中使用するならば購入してもいいだろうが、ほんの数日だけ必要ならばレンタルがいいだろう。特殊なシフトパレットを用いたプッシュプルフォークリフトなど、使用場面に適した機種を選べる。

・刈払機(日極二〇〇〇円)

 今回取材して驚いたのだが、農家に刈払機がレンタルされることが多いという。刈払機は、それこそ「一家に三台」というもので、所有していない農家はない機械だ。聞いてみると、労力を雇用しているところでの一斉作業時に、不足の台数分レンタルされるのだそうだ。

 他にも、トランシーバー(月極四〇五〇円)、照明器具や本誌5号の「商品情報パドック」で紹介したトイレなど状況しだいで利用できそうなものがたくさんある。小さな機械や道具であればレンタルビデオ屋のように利用できるかもしれない。

関連記事

powered by weblio