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読み切り

広がる産直販売
パソコンで顧客販売管理

農業分野でのパソコン利用と一括した言い方がよくされるが、今ではひと口ではとうてい語りきれないほどに、その利用に広がりが出てきている。簿記などを中心とした経営管理、作業日誌などによる作業・栽培管理、また農産物の販売管理や酪農での個体管理などの管理分野はもとより、経営の分析などの分野や制御の分野など、農業のさまざまな分野でパソコンの利用が進んでいる。
 農業分野でのパソコン利用と一括した言い方がよくされるが、今ではひと口ではとうてい語りきれないほどに、その利用に広がりが出てきている。簿記などを中心とした経営管理、作業日誌などによる作業・栽培管理、また農産物の販売管理や酪農での個体管理などの管理分野はもとより、経営の分析などの分野や制御の分野など、農業のさまざまな分野でパソコンの利用が進んでいる。

 こうした、農業でのパソコン利用をいろんな断面で切り取って、利用の状況、活用法、そのためのソフトの話などを紹介しよう。今回は、最近かなり広く行われるようになった産地直売でのパソコン利用を取り上げてみた。

 産地直売をスムーズに行うための課題の第一は、販売や顧客管理などの事務作業をいかに合理化していくかにある。手作業ではなかなかやり切れないこうした作業を、パソコンで代わりにやってくれるソフトも登場している。


産直用ソフトの内容


 すでにパソコン用ソフトとしては、販売管理ソフトはポピュラーなソフトとして多くのソフトメーカーから発売されている。しかし、それらの多くは一般産業用の販売管理ソフトのため、そのままでは農業の現場で使用するには無理があり、また産直用に使用するには、顧客の管理の方法が違ってくる。こうした理由から、現在では表のように農産物の産直管理用の専用ソフトが発売されている。

 さて産直用ソフトでどのような管理が行えるのか、手元に(株)ソリマチ情報センターの「フレッシュ」があるのでこれを例にとって内容を見ることにする。

 図1は「フレッシュ」のメニュー画面である。メインメニューは、売上処理から処理終了まで一四のメニューで構成されている。

 使用するにあたっては、まずマスター登録により、商品や等級・規格などを登録しておく。これをもとに売上が人力できるようになる。

 ついで登録しておく内容に、顧客データと発送先データがある。普通、販売管理というと顧客データは登録できるようになっているが、発送先データの登録は できない。

 産直では、Aさんというお客さんがいて、このお客さんが知り合いや仕事上のつきあいなどからaさん、bさん、cさんに送って下さいと言う形で注文を受けることになる。Aさんはお金を払ってくれるお客様、そしてaさん、bさん、cさんはAさんの送り先ということになる。宅配便の伝票を印刷した場合も、Aさんは“送り元”、aさん、bさん、cさんは“送り先”になる。これを区分するための入力メニューが、顧客データと発送データになる。

 もう一つ設定として大事なのが、宅配伝票の設定。メインメニューの各種ユーティリティの中に宅配伝票の設定サブメニューが用意されている。ここでは、三種類までの宅配伝票について、発送元の住所はどこに、発送先の氏名はどこに印刷するかが設定できるようになっている。

 まずは、この三つの設定を終えておけば、毎日の仕事に使用できるようになる。注文が入ったら、売上メニューで、誰から(顧客)の注文でどこに送るか(発送先)、どの商品(商品名)を送るかを人力していく。

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