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広がる産直販売
パソコンで顧客販売管理

 この人力を元に、発送処理メニューでは、宅配便の伝票を印刷してくれる。請求書発行メニューでは請求書の作成も行ってくれる。また、入金があった場合は、入金処理メニューで誰からいくら入金があったかを記録しておける。

 ここまでで、毎日の売上と発送に関する作業は大幅に合理化がされることになる。

 次いで、入力されたデータは、記録保存されていることから、これをもとにしてさまざまな帳票、例えば売ったけれどもまだお金が入金されない顧客の一覧や、顧客別の売上一覧などが作成できる。

 もう一つ、コンピュータは人力されたデータをもとに帳票を作成するだけでなく、売上の分析などの帳票やグラフなども作成してくれ、翌年のよりよい販売を行っていくための資料も提供してくれる。

 どうだろうか、早足でソフトの内容を見たが、産直のためのさまざまな機能が用意されていることがご理解いただけただろうか。


ハードなどについて


 購入した産直用ソフトをうまく動かすためには、パソコン本体やプリンターなどはどのようなタイプを用意すればよいのだろうか。

 パソコン本体は、今の最新のパソコンでなくても、いわゆる16ビットパソコンで産直用のソフトの稼働が可能だ。PC 9801シリーズでは、ひと昔前に買ったRXやDX、VXといった機種でも動くので、産直だけに使いたいということであれば、新しいパソコンを購入した方のお古や販売されている中古品でも十分。

 ただ、それでもいくつか注意点もあるのでそれを書いておこう。

 産直用ソフトでは、入力されるデータがかなりの量になる。顧客が七〇〇人として、その顧客ごとに平均三人の発送先を持っていると、発送先だけで二一〇〇人になる。また、これに加えて毎日の売上のデータが人力される。合計するとデータの量がかなりになるのが産直ソフトの特徴といえば特徴になる。

 こうすると、フロッピーだけでデータを持っているのが、容量的に無理になってくる。このため、ぜひハードディスクを備えてほしい。

 もう一つ、ハードで考慮しなければいけない点はプリンターの選択だ。プリンターには印刷の仕方でいろんな方式があるが、産直ソフトを使用する場合は、細いピンがたたいて印刷する方式、ドットインパクト方式と呼ばれるプリンターを選ばなければいけない。宅配便伝票は、複写式になっているため、このタイプのプリンターでないと、複写ができないからだ。

 また、ドットインパクトタイプのプリンターといってもこれもいろんなタイプが出ている。宅配伝票は、宅配業者に話せばプリンターで連続的に印刷できる連続の宅配伝票が箱入りで手にはいるが、5枚、7枚と厚いことと箱の中で折り目がついてしまっていることから、プリンターによっては、途中で引っかかってしまうことがたびたびおきて、その直しに時間がかかってしまい、何のための産直ソフト導入だったのか考え込んでしまうことも少なくない。

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