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広がる産直販売
パソコンで顧客販売管理

 こうした無駄をなくすためには、ちょっと価格が高くなるが、水平に宅配便の宛名シートをプリンター内に吸い込み印刷する、水平ドットインパクトプリンターを使用することをお勧めしたい。現在では、実売価格で二〇万円前後だろうか。二〇万円はやはり高い。普通のドットインパクトタイプのプリンターで何とか印刷できないかと考えている方には、エプソン製のドットタイプのプリンターを使用することをお勧めする。筆者の少ない体験からだが、それでもエプソン製の場合は、連続の宅配伝票がつまることが少ないようだ。


実際の使用例


 筆者は、神奈川県の横須賀に住んでいるが、隣の市である三浦市ではメロンの宅配が盛んに行われている。最近は、メロンだけでなくカボチャやスイカも宅配便で東京や横浜などの消費者に届けられている。

 メロンの宅配では、七月中旬から一〇日間程度の間に、何百ケースと送り出すが、事務作業が大変なことから、何軒かの農家ではパソコンと産直管理用ソフトを導入し使用をしている。

 導入したことにより、以前は何人ものアルバイトを頼んで、宅配便の伝票書きを行っていたのが、導入と同時に家の中の作業だけでまかなえるようになってしまった。また、入金管理などは、どうしても分からなくなってしまう部分が出てきていたが。こうしたことがなくなったという。

 使い方もいろいろ工夫している。顧客ごとの売上一覧では、誰に何を送ったかが印刷できることから、これを印刷し、お客さんに先に送っておき、「今年はどうしますか」といった注文の取り方も行っている。また、忙しくなってからいちいち売上人力をして、それから宅配便の伝票を刷っていては時間がかかることから、先に注文があった方については、先に伝票を刷っておき、収穫と同時にパッケージした箱に貼って発送するということで、かなりの省力を図っている。

 今では、こうしたソフトなしでの管理は考えられないと話すほどだ。

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