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今年の市場相場を読む

秋冬野菜 アスパラガス・レタス・ナス・ハクサイ

今年の秋冬野菜の作付計画を考える時期である。今年は、どんな品目をどれだけの面積、作付けようかと迷う声も聞かれる。何しろ、平成四年は年間を通じて野菜類は大低迷した。
アスパラガス 注意したい輸入物の動向クリスマス需要では品薄


【概況】

 年間を通じて五月にやや少なかったものの、入荷量は例年より一~二割は多いという推移をたどった。そのため単価についても年間を通じて例年より安く、他の野菜類が暴騰した七月、八月にも高騰せずに、むしろ例年並みの相場推移を見せた。秋以降は前年並みからやや少なめの入荷であったが、その割には価格的には安定した推移だったといえる。


【背景】

 アスパラガスは年明けから国産の最盛期である五月にかけ入荷が増えて単価が下がり、夏場には少なくなって単価を上げるというパターンが定着した。秋冬期には絶対数量は減ってくるが、オセアニア産のアスパラが開拓した一般需要があり、そこにタイ、フィリピン産が過不足なく供給されるため、価格は安定している。ただし、一二月のクリスマス需要に対応した国産物が、まだ不足しているという感はある。

 全体として注意しなくてはならないことは、現在、輸入アスパラの五割弱が周年出荷対応が可能なフィリピン産となっており、国内小売店渡し価格で一〇〇g一〇〇円でペイするという価格訴求品である。国内需要動向を見ながら、量のコントロールをしてくるため。年間を通じて極端な相場変動が起こりにくい状況となっていることだ。


【今年の対応】

 アスパラガスは、単価の推移が比較的安定し、供給面でも安定感があることから、量販店の基幹品目としての地位を確保している。年明けから春先までは北米産、五~七月が国産で。秋以降はオセアニア産という年間のローテーションのうえに、タイ産、フィリピン産といった周年供給産地の存在がある。従来、春だけであった消費者の旬意識も薄れ、周年で購入することに抵抗がなくなっているため、単価が高い夏場は、まだ需要が見込める。鮮度保持上での課題が克服できれば、夏場の生産増は受け入れられやすい。秋冬期については、春から夏にかけて消費者はアスパラを十分に堪能しており、消費にもダレがくる時期となる。そのために、旬感覚の量的な消費は望めないものの、基幹的な食材として安定した購入行動となる。したがって、秋冬期のアスパラガス生産は、周年産地の作型の中に活路があるか、それとも地場消費対応といった、地道なものとして考えたい。

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