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特集

ミニライスセンターいま注目の新しい米の貯留・乾燥・調製施設

貯留・除湿乾燥・貯蔵の三役をこなす
ナチュラルドライストッカー
(エム・エス・ケー東急機械株式会社)


【貯留しながら除湿乾燥】

 「ナチュラルドライストッカー」は従来の乾燥機の概念を超えて、貯留(NDS)しながら除湿乾燥で自然のままに乾燥を行い、乾燥終了後はそのまま貯蔵ができる機能を備えた設備です。

 主な特長は、(一)全量が貯留乾燥できるストッカーを備えているので、刈り取り時期は刈り取り作業だけに専念でき、作業の分散が可能。(二)荷受け能力が大きいので、適期刈り取りが可能。(三)ナチュコン(除湿機)で自然のままに風乾ができる。(四)独自開発の角型マドラー(スクリューが回転しながらゆっくりとストッカー内を前後左右に移動することで、床下から壁際まで全体のモミを均一にかく拌混合する装置)で水分の異なるモミでも毎日積み重ねることができ、水分・品質が均一となる。(五)モミ貯蔵で今摺り米に対応可能。(六)貯留量五haの小規模向けから七八haの大規模向けまで一三タイプをシリーズ化しており、規模に応じて自由に選定可能。(七)角型ストッカーの容量は二・五haと六haのニタイプがあり、これらを品種・品質別に、また個人別に必要な数だけ連結して設置できる。(八)屋外型なので建物が不要であり、角型なので設置面積も非常に少ない。(九)送風機、ナチュコン、昇降機等も屋内に一体的に設置されており、作業性や耐久性にすぐれている。(十)屋根は恒久膜で覆われており、建築基準法にも適合する強度と耐久性を有し、二重テント構造により確実な結露防止が可能です。

 さらにNDS(角型ストッカー)シリーズの特記すべき特長は、高水分対応が可能なように、ストッカー全体のかく拌時間を非常に短くして変質を防止しており、また丸型ストッカーのように排出のためのフロアオーガがないために、床下ぎりぎりまでかく拌が可能であり、高水分時の変質やには上げ乾燥時の過乾燥を防ぐことができます。


【毎日二ha分の投入が可能(NDS4型)】

 荷受け・乾燥能力は水分によって異なりますが、荷受け水分二四%では、各タイプとも一〇日程度で刈り取りが可能なように設計されており、例えば二・五haストッカーが八基連結されて総貯留量が二〇haのNDS4型では、毎日二ha分の投入(刈り取り)が可能です。

 乾燥スピードは堆積高さや通風ストッカー数によって異なりますが、一m堆積程度ですと三~四日で仕上げ乾燥ができますので、乾燥を急ぐ場合は刈り取り期間中に出荷することもできます。通常はストッカーに順次積み重ねをしながら満杯にしていきますので、乾燥期間は刈り取り開始から約一ヵ月程度が目安です。

 搬送能力(荷受能力)はスムーズな荷受けができるように2~5型が毎時八~一〇t能力、Bシリーズの6B~13B型は毎時一六~二〇t能力です。電気代は電力会社との契約内容や処理量・水分等によってことなりますが、一俵(六〇kg)当たり二〇〇~三〇〇円程度(基本料金含む)で、火力乾燥機の場合とほぼ同じです。また、乾燥期間中だけ発電機をリースされる方もあります。

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