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特集

ミニライスセンターいま注目の新しい米の貯留・乾燥・調製施設

もうかるライスセンター経営の実現
太陽熱乾燥機プラス貯留ビン
(金子農機株式会社 施設事業部次長 土門 正幸)


【大きく変わる稲作経営環境】

 昨年の冷夏による不作のため、米の需給バランスが崩れ、今年に入って米問題が大きくクローズアップされました。この結果、各界から「農業基本法」に対する風当たりが強まり、農水省も農基法の見直しに着手する方針との報道です。

 なかでも稲作関係では、農政審報告によると、食管法の基本である全量管理から部分管理への移行、米流通規制の大幅緩和、転作の選択制などの改革案が浮上しているとのことです。

 また、農水省は、穀倉地帯での担い手への農地の集積を図るため、基盤整備事業を充実、「認定農家」育成のため「新政策」を実施する方向との報道もあり、そのほか、米の自由化も見逃せない状況となっています。

 このように、大きく変わろうとしている環境の中で、農業経営者が生き残るには、(一)省人化を図った中での経営規模拡大、(二)消費者に喜ばれ、かつ、付加価値のある経営の実現を図る必要があります。

 当社では、これらの問題を解決した、これからのポストハーベストシステムの決め手ともいえる「穀物乾燥調整・貯留施設」を開発、各地に次々と建設、稼動中です。


【天日干しと機械乾燥の長所を結合――「太陽」】

 このシステムの中心となるのは、太陽熱を利用した、クリーンで、“おいしいお米”に仕上がる太陽熱利用撹拌通風乾燥機「サンシャイン・ドライング・システム“太陽”」と、荷受け変動に対応でき、また、出荷までの間、安全に一時貯留のできる乾燥・貯留ビン「ライスダム」です。

 もちろん、これらは従来の循環型乾燥機をお使いのライスセンターにも併設でき、効率のよい経営が実現するのは言うまでもありません。

 昔ながらの天日干しによる「はさがけ」と「機械乾燥」の良さを取り入れ、食味重視の自然乾燥を可能にした太陽熱利用乾燥機「サンシャイン・ドライビング・システム“太陽”」は次のような特長を備えています。

 (一)高水分穀物でも低温大風量で、生きたままの発芽率のよい“おいしいお米”に仕上がる。(二)仕上げ水分のバラツキが少ない乾燥ができる。(三)太陽光の殺菌効果により、クリーンな米に仕上げる。(四)ゆっくりかく拌で穀物損傷の心配がない。(五)操作が簡単、胴割れ・過乾の心配がない。(六)ほとんど火力を使わないので、夜間でも安心して無人運転ができる。(七)平面構造のため、米・麦の他、豆類・ソバなど多目的利用ができる。(八)吸引方式の乾燥なので作業室内のホコリ発生がほとんどない。(九)燃料がほとんどいらず、メンテナンス費用も少ないのでランニングコストが安い。

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