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坂上隆の幸せを見える化する農業ビジネス

知ることと追い続けること

農業のイロハを知らない社員が増えている。これまでは地元の年配社員が多数を占めていたが、ここ最近、農業ブームにのった、経験のない都市採用の大卒社員が急増しているのだ。
事業を成り立たせる2つの要素

 農業のイロハを知らない社員が増えている。これまでは地元の年配社員が多数を占めていたが、ここ最近、農業ブームにのった、経験のない都市採用の大卒社員が急増しているのだ。

 なかには自発的に勉強をはじめるスタッフもいて嬉しいが、農業について一から学んでいては時間がかかりすぎる。かといって、現場で一人ひとりに基礎知識を教えながら作業を行なっていては仕事にならない。思案していたところ、新人スタッフから勉強のための時間を設けて欲しいとの要望を受けた。

 経営者の仕事は、スタッフを学ぼうという気持ちにさせること、そしてそのスタッフの前にレールを敷いてやることだ。

 そうして社内に「さかうえ大学」が誕生し、私は自ら教鞭を取ることとなった。外部の先生を呼んで、講義をお願いすることもできるが、それでは実践的に使える知識にはなりにくい。学びを根付かせるには、教育機関が身近にあった方がいい。

 授業は概ね週に一回。土には化学性や生物性、物理性があることを説き、農機の構造や作物の生育について教えていく。新人スタッフには習得した知識を文書化してもらう。素人の目線で学んだスタッフは、次の世代へわかりやすく「知」を継承してくれるからだ。

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