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今回、紹介した梅雨後の日本型干ばつ害を克服するワザは、その後の秋雨や春の菜種付けにも生かすことのできるとても大切な知見です。このほかに長雨後の困った現象に対応できるテクニックとしては、長雨が予想される場合の播種や植え付けを少し前倒しで行ない、作物が土壌水分の少ない条件下で過ごす日数を故意に作る方法もあります。そうして2週間くらい土壌水分の中に作物を置いておくと、根は水を求めて四方に細根を伸ばし始めるのです。雨が続くと作物は根を伸ばすのを止めてしまいますが、その状態で長雨後の干ばつに入ると、広い範囲から水分を吸うことができるようになります。
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関祐二 セキユウジ
農業コンサルタント
1953年静岡県生まれ。東京農業大学において実践的な土壌学にふれる。75年より農業を営む。営農を続ける中、実際の農業の現場において土壌・肥料の知識がいかに不足しているかを知り、民間にも実践的な農業技術を伝播すべく、84年より土壌・肥料を中心とした農業コンサルタントを始める。 〒421-0411静岡県牧之原市坂口92 電話番号0548-29-0215
過剰の対策、欠乏の克服
「土壌診断」という言葉は農業界に浸透し、多くの人がその必要性を感じているものの、調査は専門機関に委ね、その処方に基づいた施肥を行なってきたのが現状だ。ここでは現場で農業者が主体となって行なう土壌調査と診断方法について紹介していく。
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