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今年の市場相場を読む

主役を張れるか脇役野菜類

ほとんど同じ品目のように見えるが、主要品目によく似た脇役的な野菜類がある。基本的には一般需要全般に対応している品目・品種と、業務用に特化した品目・品種に棲み分けられていることが多いが、独特の個性で主役を食っている脇役もある。数量面で判断して主役、脇役といった見方をしているが、脇役としての位置付けがあいまいなものは、主役に食われていくだろう。だが、将来的に独立した地位を確立する資質を備えたものもあるはず。産地側としては相場の推移だけを見るのではなく、そんな品目の将来性を見極めることが大切になってくる。

ナガナス 旬の夏場に入荷激減。年間通した「棚の確保」で倍増可

【概況】東京市場のナガナスは、ここ数年入荷が漸減傾向にあるが、ナス全体の入荷に対する割合は、ほぼ20%をキープしている。その6割強が主産地福岡からの入荷で、3~6月に大きなピークを作るが、7月には激減して10月まで回復しない。同じ入荷パターンを持つのがシェア14%の熊本。逆に夏場に入荷が増えるのが茨城と群馬で、一応の周年化にはなっているが、夏場はピーク時の3分の1の数量しかない。

【背景】東京市場でナス全体の2割のシェアを持つナガナスは、どんな役割を演じているのだろう。主産地福岡の単価は、ナスの主産地である高知のそれとほぼ同じ。同等の扱いを受けていることになるが、ナス全体のピークである夏場に、ナガナスはごく少量しか出回らない。しかも、この時期のナガナスの単価はナスよりも低い。ナス全体の旬に、ナガナスはマーケットから期待されていないことになる。所詮夏場にはない、という意識がもたらす影響は大きい。

【今後の対応】東京地区でナガナスでなくてはならない需要は、九州出身の消費者か、加工品の「ナスの一本漬け」などごく一部だ。ナスであればいい、という需要に埋没している。ナガナスとしての大きな課題は、ピークである夏場の生産拡大で、少なくとも春からの増加の勢いのまま夏場に入る、という入荷の流れがほしい。そうすれば、そのシェアは現在の倍にまで拡大するだろうし、周年にわたって棚があれば、自然にファンが定着する。

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