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坂上隆の幸せを見える化する農業ビジネス

情報を集約し業務を最速化する


 冒頭で「思いついたことはエクセルに入力する」と書いたが、私のスケジュールは1年分、分かっているだけの予定を入力し、社員も見られるようにしている。私がどこへ赴いて、どんな活動をしているかが分かれば、社員は事業の方向性や経営者の考えを察知してくれるだろう。また、話を持ちかけるタイミングを計ることもでき、コミュニケーションも高まる。

 同様にスタッフの仕事や今後のスケジュールも、全て「農業工程管理システム」へ入力しておく。管理システムを覗けば、日々の作業内容だけでなく、作業前と作業後の写真も確認することが可能だ。圃場の枚数は全部で300箇所あり、実際に見て回ろうとすると丸2日かかるが、パソコンを使えばいつ、どこにいてもチェックができる。何か問題に気付けば、生産部長クラスに即座に指示を与えることもできる。このシステムを導入したことでいい緊張感が生まれた。現実のデータに基づいて、どこをどう改善すればいいか、社員間で話し合う機会も自然に増えてきている。ITを導入すると人間的な意思疎通が少なくなるという人もいるが、逆である。判断材料が蓄積されることで、成果に直結する高度なチームワークが深まっていくのだ。

 当然ながら、使用するパソコンもこだわりを持って選んでいる。データがたまって動きが遅くなり、作業がはかどらなくなる事態は避けたい。当社では業務用のパソコンを使用している。ワークステーションというタイプだが、医療やデザイナー、設計士など、専門分野で使われることが多く、情報量が増えてもスピードが落ちない。最近は不景気のため、企業がワークステーションを手放すのか、ネットショッピングで掘り出し物を家庭用パソコン以下の価格で手に入れることもできる。

 業容が広がり社員が増えると、事務処理量も幾何級数的に増えていく。限られた時間の中で取り組んだ結果、仕事が遅れ、自分、同僚、取引先、多方面に迷惑がかかる。一方で企業が拡大するにつれて情報も拡散していく。そうなるとどうしてもムダが増え、思考も停滞せざるを得ない。

 このような「時間の省略」や「情報の共有」の悩みを解決するツールがITなのである。

 そして、社内のシステムに関しては、システム管理会社と契約している。いくら自分のITスキルを高めたとしても、所詮、餅は餅屋。未知の分野に対していたずらに時間を消費するより、プロフェッショナルに任せるのが一番早い。不具合が生じた時は電話をすれば、リモートコントロールで修復してくれる。

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