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特集

増収こそ稲作経営の王道〜経営者よ、現状に甘んじることなかれ〜



Q1  ここ5年間の主食用米の反収(10aあたり収量)を教えてください。


●480kg(8俵)未満……9人
●480kg(8俵)以上540kg(9俵)未満……19人
●540kg(9俵)以上600kg(10俵)未満……19人
●600kg(10俵)以上660kg(11俵)未満……4人
●660kg(11俵)以上720kg(12俵)未満……1人
●720kg(12俵)以上……1人

Q2 稲作の経営戦略として主食用米の収量を上げて増収増益を考えていますか? その理由は?

●考えている……34名
[その理由]
・耕作面積拡大は考えていないため。
・味にはこだわらなくてもいい、系統に出荷している分については増やしたい。
・売り先であるほとんどの外食業者は味よりも「質・安全、そして低価格」のコメを求めている。よって増収することがコスト削減につながる。たとえ味を上げても高値で買うことはない。
・生産コスト増に対して増収でカバーしないと、採算が取れない。
・毎日食べるコメが値が高いとお客様が困る。

●考えていない……19名
[その理由]
・増収を狙うと食味が落ちる。
・野菜類に力を入れているので、コメに回す余力がない。また栽培に適さない条件の悪い水田にコメを植えているので、これ以上の増収は期待できない。
・収量アップでは低タンパク化につながらない。いかに今の収量を減少させずにタンパク等品質を上げること、コストダウンすることが今後の課題。
・この位(510kg)がちょうどいい。

●その他・無回答……2名

Q3 Q2.で「考えている」とされた方へ。目標反収を教えてください。
●480kg(8俵)未満……2人
●480kg(8俵)以上540kg(9俵)未満……6人
●540kg(9俵)以上600kg(10俵)未満……6人
●600kg(10俵)以上660kg(11俵)未満……9人
●660kg(11俵)以上720kg(12俵)未満……7人
●720kg(12俵)以上……4人

Q4 コメ農家対象の戸別所得補償制度および米粉・飼料米等主食用米以外のコメ生産に伴う補助金助成制度が2010年度から実施される予定ですが、あなたはこの制度にどのような見解をお持ちですか? またその理由は

●賛成……13名
[その理由]
・基本的には賛成だが、販売農家すべてを対象とするのはいかがなものか。すべての補償制度、補助金に言えることだが、政策誘導を伴わないと死に金になる。補償対象を認定農家に限定するなど、どんな農家を育成するかも示すべきである。
・現在では再生産も不可能な状態であり、不安定なので期待を持ちたい。
・FTAが締結されるならば、欧米なみの戸別補償しかない。飼料用トウモロコシの代用としてのエサ米も必要では。

●反対……16名
[その理由]
・減反されないので、助成はされない。法人が赤字経営に助成されても、金融機関は貸出しないと思う。補償制度に迷わされず自力で頑張る。
・コメなど一番日本では楽に栽培できる作物に補償するよりも、水田でコメ以外の作物を作付することが大切。コメは余っているのだから。
・共産国ではないのだから、自分の努力が報われる社会を作らなければならない。

●どちらでもない……26名
[その理由]
・制度としては良いと思うが基準がどうなるのか心配。
・くれるというものはもらうが、本来強い農業、儲かる農業とはほど遠い。
・主食としてのコメの消費は低迷しているので、それ以外のコメ生産に取り組みやすい点は評価できる。しかし、戸別所得補償についてはこれまで私に委託してきた農家が再び営農するため契約解除する動きがある。
・本当にできればいいが、一般国民と同じように時給1,000円を農家に支払ったとしたら、10aの生産費は20万円を超える。それが支払われればいいが、現実的にはできないだろうし、米粉の需要があれば補助金の出しようもないし、水利がキープされなければ水田をどう維持せよというのか。よく分からない。

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