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土門「辛」聞

生産調整にからめてバラマキ色薄めた戸別所得補償



米価が下がっても農家は困ることなし

 この戸別所得補償モデル対策を野党時代に立案され、政権与党になって制度設計の重職を果たされたのは、何を隠そう、わが山田副大臣である。野党時代のこれについてのコメントをマスコミで拝見していたときは、正直、税金のバラマキになることを恐れ、「ブルータスよ、お前もか」と思ったこともあったが、政治主導で作成された戸別所得補償モデル対策の出来栄えを拝見して、思わず自らの思慮の浅さに冷汗三斗の思いをした。

 10月22日、農水省での記者会見で「これでコメの生産量が増えるというふうに、山田さんは期待して見ていらっしゃるのですか」という質問が出た。そのときの答弁ぶりは、いささか歯切れの悪いものだった。僭越を承知で助言させていただければ、このように答えていただきたかった。

 「仮に米価が下落しても、農家は何も困ることはない。その分、変動部分をかさ上げして所得補償すればよいのだから。売る力もないのに、概算金を高くして集荷し、売れ残れば、政治力を使って税金で国に買い上げさせる不逞な輩がいることは承知している。その要求に政治が屈してきたから米政策が大きく歪められてきたのである。わが民主党政権が続く限り、そのような輩と安易な妥協は絶対にしないことを国民に約束する」

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