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【木内博一の和のマネジメントと郷の精神】
企業の農業参入を甘く見るな!
- (有)和郷、生産組合(農)和郷園 代表理事 木内博一
- 第13回 2009年11月01日
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振り返って見れば、企業は一定のサイクルで農業参入を進め、撤退を繰り返してきた歴史がある。
そのため我われ農家は、企業参入をなめてかかっている部分があった。
実際、農家にはそれぞれ技術の蓄積もあるし、かなりの 投資もしてきており、第一に農業は大変な割に極端に儲かるわけでもない。それらを甘く見て、撤退を余儀なくされる企業の姿を横目に、農家は「そら見たことか」と鼻で笑っていた。
近年、企業による農業参入が再び活発になっている。多くの農家は「また同じことやってるよ」と余裕に感じているのではないだろうか。しかし今回は、これまでとは違う。リーマンショック以降、企業は内需に目を向けるようになり、国からの補助対策が手厚い農業は格好のビジネスチャンスに映る。とくに最近注目されている「植物工場」に関しては、企業に特化した奨励補助金まで用意されている。これまでにはなかった意気込みを持って、農業に取り組んできている。これから和郷園のライバルになるのはJAや他産地ではなく、企業になるに違いない。
そのため我われ農家は、企業参入をなめてかかっている部分があった。
実際、農家にはそれぞれ技術の蓄積もあるし、かなりの 投資もしてきており、第一に農業は大変な割に極端に儲かるわけでもない。それらを甘く見て、撤退を余儀なくされる企業の姿を横目に、農家は「そら見たことか」と鼻で笑っていた。
植物工場に商機と脅威
近年、企業による農業参入が再び活発になっている。多くの農家は「また同じことやってるよ」と余裕に感じているのではないだろうか。しかし今回は、これまでとは違う。リーマンショック以降、企業は内需に目を向けるようになり、国からの補助対策が手厚い農業は格好のビジネスチャンスに映る。とくに最近注目されている「植物工場」に関しては、企業に特化した奨励補助金まで用意されている。これまでにはなかった意気込みを持って、農業に取り組んできている。これから和郷園のライバルになるのはJAや他産地ではなく、企業になるに違いない。
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木内博一 キウチヒロカズ
(有)和郷、生産組合(農)和郷園
代表理事
1967年千葉県生まれ。農業者大学校卒業後、90年に就農。96年事業会社(有)和郷を、98年生産組合(株)和郷園を設立。生産・流通事業のほか、リサイクル事業や冷凍工場、カット・パッキングセンター、直営店舗の展開をすすめる。05年海外事業部を立ち上げ、タイでマンゴー、バナナの生産開始。07年日本から香港への輸出事業スタート。現在、ターゲット国を拡大準備中。起業わずか15年でグループ売上約50億円の農系企業を築き上げた木内氏の「和のマネジメントと郷の精神」。『農業経営者』での連載で、その“事業ビジョンの本質”を初めて明かす。
木内博一の和のマネジメントと郷の精神
起業わずか15年でグループ売上約50億円の農業ビジネスを築き上げた“農業界の革命児”木内博一。攻めの一手を極める氏の経営戦略と思考プロセスを毎月、明かしていく。
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