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坂上隆の幸せを見える化する農業ビジネス

農業はノウハウが命

10月に2週間ほど、視察目的でヨーロッパへ行く。ヨーロッパを訪れるのは初めてだ。農業先進国でどういったノウハウがどのように経営に活かされているか、それを確認したいと思っている。
 10月に2週間ほど、視察目的でヨーロッパへ行く。ヨーロッパを訪れるのは初めてだ。農業先進国でどういったノウハウがどのように経営に活かされているか、それを確認したいと思っている。

 昨年は本誌の視察ツアーでドバイに行った。そこで自分の経営感覚に強く残ったのは、資本と労働と経営が純化し、その結果、それぞれが分化した形でビジネスが行なわれているということだ。それに比べて、日本では資本家、労働者、経営者が未分化している。いい悪いの話ではなく、海外視察はこうした物事の直観的な見方を養ういい機会である。

 資本と労働と経営の分化をどう位置づけるにせよ、3つの串刺しにし、事業を発展させられるのが、今回のテーマ、「ノウハウ」である。今、農業参入する多くの企業が、農家と組みたがっている。企業は資本もあるし、労働力も調達できるし、つちかった経営力だって小さなものではない。それで一体何を求めているかといえば、ノウハウなのである。


ノウハウは国境を越える

 実際に農業の世界で、ノウハウが“商品”として求められている。わが社では、多様な圃場で多様な作物を作るべく、作物の数量や品質、納期をプランする「農業工程管理システム」を自社開発し、実践的に使用してきた。そのノウハウをデータベース化したシステムを、現在は商品として販売するまでになった。手前味噌ながら、我われと同じように事業拡大を目指す農業法人、新規参入企業から、課題解決のツールとして評価を受けている。

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