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【北海道長沼発ヒール・ミヤイの憎まれ口通信】
遺伝子劣化、ススキノ劣情
- 西南農場 代表取締役 宮井能雅
- 第21回 2009年11月01日
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北海道でも経験した日本人の生存意志の希薄さ
最初に台風18号の被害にあわれた方たちへのお見舞いを述べたい。地域によっては農地の冠水、農作物の被害、もっとも残念な人的な被害も発生したようだ。先月号で「今年は台風が少なく……」と書いた。よく読んでいただくと本州では多くても北海道では少ない……。間違いではなかったが大変なことになった。普通10月に入れば台風も少なく、発生してもそれほどの被害ではない。その辺の気象を分かって注意して書いたつもりだったが、配慮が足りなかったことを認めなければならない。
小学生の頃は台風の降雨で1週間ほどボートと船着き場を使って50m離れた学校に通い、それが2年間続き、収入が全くなかったこともあったと父から聞いた。現在では一晩で150mm程度の雨であれば、なんとか実害がなくなったことは地元の諸先輩と行政の予算付けの努力であるのは間違いない事実。私の地域も含め過去の悲惨な自然災害の経験から学び、将来の防災意識を高めることの意義は大きい。
さて、ここからヒール話になる。私の住む町の人口は1万2000人で、半分の6000名が市街地区だが、農村部と比べても水害などの自然災害地域が少ない。札幌がなぜあの場所で繁栄したのかを考えた場合、本州からのスケベーがたくさん集まってススキノができて、その後ゲイも加わり現在の街になったから……ではないようだ。多くの開拓地と同じように川沿いで交通の便の良い場所、具体的には水害が少なく、日照時間が長く農作物がより多く収穫できる地域が、将来の街へと変化したようだ。もっとも、だからといって自然災害から100%避けられるわけでもないが。
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宮井能雅 ミヤイヨシマサ
西南農場
代表取締役
1958年3月、北海道長沼町生まれ。現在、同地で水田110haに麦50ha、大豆60haを作付けする。大学を1カ月で中退後、農業を継ぐ。子供時代から米国の農業に憧れ、後年、オーストラリアや米国での農業体験を通して、その思いをさらに強めていく。機械施設のほとんどは、米国のジョンディア代理店から直接購入。また、遺伝子組み換え大豆の栽培を自ら明かしたことで、反対派の批判の対象になっている。年商約1億円。
北海道長沼発ヒール宮井の憎まれ口通信
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