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バルカン農業だより

お宝トリュフがザクザク!


 日本人にとってキノコといえば、マツタケが思い浮かびます。マツタケはモロッコ、アルジェリア、トルコなど地中海沿岸諸国で取れます。もしやと思い、バルカン半島のあちこちで写真を見せて聞きまわりましたが、ついに発見することはできませんでした。アカマツは、アルバニアでもモンテネグロでもセルビアでもブルガリアでも生えています。マツタケに詳しい人なら見つけられるような気がしてなりません。心残りです。

「ボレツス・エドリス」といってもピンときませんが、これはポルチーニのことです。キノコの商売では、商品名にラテン語の学名を使うことを知りました。ポルチーニはスパゲッティをはじめイタリア料理には欠かせない食材で、ヨーロッパの至るところで目にします。パリの高級食材店では、ブルガリア産のセップ(ポルチーニのこと)も見ました。日本の明治屋あたりでも乾燥もののポルチーニにいい値段がついているのかもしれません。ただ、セルビア産は安いのに知名度が低いのか引き合いがありません。毎年3月に幕張メッセで開かれる食品展示会「FOODEX JAPAN」にはセルビアも参加しており、バルカンの野菜と果物に出会う良い機会ですので、ぜひ足を運ばれることをおすすめします。

 キノコの真打、トリュフについてもお話ししましょう。フランスの南西部からプロバンス一帯に生える黒トリュフは、乱獲から収穫量が減ってきています。人工栽培もしていますが、需要に追いつきません。近年はフランスでも中国産の臭いのない黒トリュフ(といっても種類が違う)をこっそり使って問題になるレストランもあるそうです。隣のスペインなどからも輸入していますが、「黒いダイヤ、世界三大珍味」といわれる需要には勝てません。産地はイタリア、スロベニア、クロアチア、セルビアに広がっているものの、収穫量は限られます。フランスでは豚が地中のトリュフの臭いを嗅ぎつけて掘り出します。しかし見つけたら急いで豚を離さないと食べてしまうことがあるので、犬の方が良いと聞きます。クロアチアでもセルビアでも犬が活躍しています。シーズンは秋から春です。

 クロアチアのトリュフは結構有名で、土産店や空港でも販売しています。ジガンテ社の売店では、見事なトリュフが瓶詰、缶詰など様々な形で売られています。

 セルビアは黒トリュフの収穫量が少なく、一所懸命増やそうとしています。セルビアのキノコ博士が、どこで聞いたか日本に黒トリュフの人工栽培法があると話していましたが、フランスの技術より効率が良いらしいというだけで詳細は不明でした。そんな技術があればセルビアで生産してフランスに輸出もできるわけで、誰かに教えてもらいたいところです。

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