ナビゲーションを飛ばす



記事閲覧

  • このエントリーをはてなブックマークに追加はてな
  • mixiチェック

過剰の対策、欠乏の克服

北海道の土と土壌水分

今年の9月に、久しぶりに北海道の田畑を調べる機会に恵まれました。行なった調査方法は調べる方法として基本中の基本である「土壌断面調査」です。南幌町のОさんの圃場調査を行なった時には、農業歴がまだ浅い27歳の青年がオーナー兼土壌調査者として参加しました。彼は調査に入る前から答えを自分で作ってしまっているタイプとは違い、先入観のない土壌断面の観察を行なってくれ、田畑に関する悩みや逆に称賛できる点が土壌断面調査によってすべて明らかにできるのだと、私自身も改めて感心させられる機会にもなりました。
北海道の土壌が抱える問題と対策

 今年の9月に、久しぶりに北海道の田畑を調べる機会に恵まれました。行なった調査方法は調べる方法として基本中の基本である「土壌断面調査」です。

 南幌町のОさんの圃場調査を行なった時には、農業歴がまだ浅い27歳の青年がオーナー兼土壌調査者として参加しました。彼は調査に入る前から答えを自分で作ってしまっているタイプとは違い、先入観のない土壌断面の観察を行なってくれ、田畑に関する悩みや逆に称賛できる点が土壌断面調査によってすべて明らかにできるのだと、私自身も改めて感心させられる機会にもなりました。

 北海道の土の状態がどのようになっているのか、まず圃場から見てみると、ご存じの通り府県とは比べ物にならない大面積・大区画になっています。もともと丘陵や河川、沼地、湖だったところもあり、地形の高低や平面的な区割りに従い、機械力によって、いわば強制的に作られた田畑です。

 土はもともとの性質、要因を今でもしっかりと残しています。長い年月にわたって沼地だったところの土については、大雨のたびに周囲から細かな粒子の粘土が流れ込んでいるため、粘質になっています。

 こういった土になっている圃場が沼地として存在していた当時、沼底には土砂の流入と堆積がたび重なることで浅瀬ができ、そこにヨシやアシが群落をつくっていたはずです。それらが枯れると植物の強い繊維が分解されずに残り、沼地の粘土の上に泥炭という形になって蓄積します。この連続の中で、残った繊維分を中心とした植物組織は、ゆっくりではありますが含んでいた養分を失っていきます。

 また、沼地の中は酸素が大変少なく還元状態になり、有機物は有機酸という形で分解が止まってこれが泥炭に含まれると強い酸性を示す原因となります。泥炭が酸性を示すような有機酸には酪酸や乳酸などがあります。私たちにも身近な食品でいうと味に酸っぱさを感じる食品、例えばヨーグルトなどがそれにあたります。

関連記事

powered by weblio