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今年の市場相場を読む

秋から冬のキノコ類の動向

キノコ類は本来、秋に発生して冬にかけて消費する典型的な季節野菜であったが、現在ではマツタケを除きすべての品目が人工栽培されている。利用形態が鍋もの向きであることから、秋から冬にかけて入荷のピークがある品目もあるが、ほとんどの品目が周年供給されており、そこに年間需要が発生している。また、栽培が比較的難しいとされる夏場には、入荷の少なさから高値が発生する傾向もあるが、なかなかこの時期に一般需要はついてこない。さて、キノコ類の販売にどうメリハリをつけるのか、入荷動向を見ながら考えてみたい。
シイタケ キノコ類中で入荷量3位に転落。需要期の供給力を強化せよ

【概況】

東京市場のシイタケは、2000年に年間1万3000tを超える入荷量を記録した後、ジリジリ減少に転じ、08年はついに年間8000tを切った。この間、03年にはエノキダケの入荷量に負け、06年にはシメジにも追い越された。その最も大きな要因は中国産の減少で、00年当時に7000t近くあった入荷量が08年には800tまで激減した。08年は岩手がシェア22%となり、国内産地がようやくトップに返り咲いた。

【背景】

キノコ類では入荷量3位に転落したシイタケだが、やはり鍋用キノコとしての地位は不動で、10~2月に入荷のピークを形成し、夏場の入荷は需要期の半分程度しかない。中国産の入荷減に連動してか、主産地からの入荷量は増加を続けているが、いわゆるピークが平坦化しつつあり、需要期の国産の供給力は落ちてきている。最需要期の12月で比較すると、00年は2000tを超えたが08年では900tを切ってしまった。

【今後の対応】

シイタケの例では、季節的なピークを作るより年間を通して平準化するほうが消費量は伸びる、という考え方が間違いであることがわかる。国内のシイタケ産地では、市場からの助言に基づいて周年供給体制を整えているケースが多いが、需要期をターゲットに供給量を増やす方が、需要拡大になるだろう。需要期には、いい物からすそ物まで売れるパワーがある。“消えた中国産”が何を意味していたのか、よく考える必要がある。

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