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【世界の農業機械・資材トレンド】
世界の農業機械・資材トレンド
- 編集部
- 第21回 2009年11月01日
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オーストラリア 風変わりな伴走型貯蔵車
オーストラリアの南クイーンズランド州で開催されたイベントで、最近、オズテック・マニュファクチャー社が製造したチェイサー(伴走荷受貯蔵車)で30t収容のトラムライナーが多くの参加者の注目を浴びた。
現地で同社スポークスマンのグレン・ピコン氏は、ロングリーチ型の機種が積み込み用プラットホームを油圧の力で横に振り出し、12m間隔のトラムライン・システムで進むコンバインから放出される穀物を見事に受け取る仕組みについて概説してくれた。
突き出た最長3.5mの伸縮式積み込みプラットホームを装着した貯蔵車は、収穫機の給送用オーガの位置に合わせて並走する時に走行進路の外に出なくても済むようになった。
従来、収穫機の給送用オーガは作業幅12mの中間点を基準にしてチェイサーとの間合いを計っていたので、トラクタとチェイサーの両方が所定の進路を外れてしまい、CTF(走行制御農法)の目的が台無しになることが多かった。
ピコン氏の説明によると、幅2mのベルトコンベアーは収穫物が跳ね返ることなく、一粒残らず貯蔵器に流れ込む速度に調整されている。
GPS装置を利用しての作業なので、収穫機を操作する者は伴走する貯蔵車の速度に合わせて走行させるだけでよい。つまり、これで何の支障もなく収穫と運搬の作業を中断せずに行なう準備は万全だというわけである。
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