記事閲覧
【今年の市場相場を読む】
温かさが嬉しい煮物野菜類、カボチャ、メークイン、カンショ、サトイモ
- 第162回 2009年12月01日
- この記事をPDFで読む
カボチャ 国産と輸入品が完熟リレー。年越しできる国産の登場が待たれる
【概況】
東京市場のカボチャは、年ごとに入荷の波はあるものの、年間4万t前後の数量はブレない。北海道産が主体の9~10月にピークを作り、春先にもニュージーランド産を中心としたもうひとつの山があるが、入荷は非常にコンスタントで安定需要がある。2つのピーク時には価格もこなれる。九州から関東、東北の各産地がリレーして供給しているが、輸入も10数カ国に及ぶという、ほかに類を見ない品目である。
【背景】
現在定着している年間需要は、単にカボチャならいい、というものではない。いわゆる「完熟カボチャ」としての需要である。輸入品を含む供給リレー体制は、単純な商品リレーではなく「おいしさのリレー」なのだ。販売方法もカット売りがほとんどで、果肉の色やタネの入り方などから、一般消費者でもおいしさを判断できるようになっている。無理して促成、抑制栽培するのではなく、完熟でしかも店持ちがいいことが必須条件である。
【今後の対応】
煮物としてのカボチャは、好みによってホクホク系とネットリ系に分かれる。関東ではホクホク系、というのがこれまでの常識だったが、カンショではネットリ系がヒットしているために、商品提案もそんなトレンドを意識したものを考えたい。また、時期的にいうと11~2月頃まで出荷可能な国産が有望だ。近年は東北産地でチャレンジしている様子が見られるが、これが成功すると、この時期のメキシコ産から需要を奪回できる。
会員の方はここからログイン
ランキング
WHAT'S NEW
- 有料会員申し込み受付終了のお知らせ
- (2024/03/05)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2023/07/26)
- 年末年始休業のお知らせ
- (2022/12/23)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2022/07/28)
- 夏期休業期間のお知らせ
- (2021/08/10)